1999 Fiscal Year Annual Research Report
既知連関群とRFLP連関群及び染色体地図の統合に関する研究
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09045069
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Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
藤井 博 九州大学, 農学部, 教授 (10038268)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河口 豊 九州大学, 農学部, 助教授 (80038306)
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Keywords | カイコ / Bomyx mori / 突然変異 / cDNAライブラリー / in situ hybridization / RFLP連関分析 / 多重標識遺伝子系統 / フィブロイン遺伝子(Fib-H) |
Research Abstract |
1.西南農業大学における家蚕の突然変異系統の特性情報の調査並びに共同研究成果の検討を行った。 2.マルチ標識遺伝子系統を用いたRFLP連関分析:第1連関群〜28連関群を代表する遺伝子を複数個持った系統を育成し、各系統を飼育して標識表現形個体と正常個体を分け、個体別にDNAを抽出し、特定の制限酵素で消化して、DNAフィルターを作成、胚子由来のcDNAライブラリーから調製したcDNAプローブを用いて連関検索を行った結果、第1、第2、第5、第7、第20、第11、第19、第22、第26、第24連関群に連関するプローブを見いだした。今後更にマルチ標識遺伝子系統とcDNAプローブを用いたRFLP連関分析連関分析を継続し充実を図る。一方用いたプローブの塩基配列を決定し、その遺伝子(機能)を同定する。 3.細胞遺伝学的染色体の分析とin situ hybridization法による染色体の特定:(1)第25連関群に所属するフィブロインH鎖pFb2.9遺伝子をプローブに用いてFISHを行った結果、有糸分裂後期と減数分裂の対合期(zygotene stage)、太糸期(pachytene stage)、中期I期などにある1本の染色体末端部に決まった黄緑色のハイブリダイゼーションシグナルが観察された。これまでフィブロイン遺伝子(Fib-H)は第25連関群に所属するが座位は不明であったが、第25染色体の末端に位置することが明らかとなった。(2)第1連関群の伴性赤蟻遺伝子(sch)をプローブに用いてFISHを行った結果、ある1本の染色体の中央部約1/3の位置に、シグナルが観察された。この結果は、伴性赤蟻遺伝子(sch)は連関地図上21.5位置づけされているが、遺伝分析結果と基本的に一致している。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Yamamoto,K,: "Isolation and characterization of prophenoloxidase in isolorms from the siliworm,Bombyx mori(a80 strain)"J.Seric,Sci,Jpn,. 68・1. 65-72 (1999)
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[Publications] Tamura,T.: "Rescue of oq,and ogt mutants byu injection of xanthine oxidase"J.Seric,Sci,Jpn,. 68・2. 111-117 (1999)
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[Publications] 何 寧佳: "篩選家蚕分子標記的有効方法-SADF法"蚕業科学. 25・2. 77-81 (1999)
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[Publications] 何 寧佳: "篩蚕SADF標記的可信性与遺伝方式"西南農業大学学報. 21・5. 403-407 (1999)
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[Publications] 李 斌: "家蚕RAPD的多型性与隠定性研究"西南農業大学学報. 21・5. 408-411 (1999)
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[Publications] 姜 永煌: "カイコ消化液35Kプロテアーゼの精製とその性質"日本蚕糸学雑誌,. 66・1(in press). (2000)