1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09045087
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
社本 幹博 藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 教授 (00097726)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
印 洪林 南京大学, 医学院, 副教授
石 群立 南京大学, 医学院, 副教授
溝口 良順 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (90174052)
丸山 文夫 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (60257623)
平野 正美 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (20084519)
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Keywords | 中国 / 悪性リンパ腫 / 日本 / 比較研究 / 免疫組織化学的検索 |
Research Abstract |
平成9年度に南京大学から借用したリンパ腫59症例と藤田保健衛生大学病院の同数症との比較について第一回血液病理研究会で発表(平成10年1月、福岡)、第38回日リンパ網内系学会(平成10年5月、熊本)では特にEBウイルスの関与について発表した。平成10年南京大学訪問の折りその詳細について特別講演をした。さらに101症を借用することができ現在検討中であり、日韓リンパ網内系ワークショップでの発表(平11年4月、倉敷)・論文作成に取りかかっている。さらに、平成11年2月上海に出張し、上海医科大学付属腫瘍医院、上海第二軍医大学付属長海医院、上海第二医科大学付金医院を訪問することができ、いずれもリンパ腫症例の借用が可能となった。これから連絡を緊密にして研究結果については共同で公表することにしている。日本(藤田保健衛生大学病院)のリンパ腫と比較すると、中国では瀰漫性リンパ腫に比べ、濾胞性リンパ腫が圧倒的に多い。腸、鼻咽、睾丸、後腹膜などの節外性リンパ腫の発生比率が高いことが大きな相違点であった。しかし、節外性リンパ腫の一つである胃原発リンパ腫については日本の方が中国に比べ多かった。EBウイルスの感染については南京地区についてはやや低い傾向にあったが、中国全土についてはその傾向は不明であり今回上海地区との交流を希望した理由である。南九州や四国の一部に特異的に発症する成人T細胞リンパ腫は、南京地方には全く存在しなかったが、古くより深い交流のあった上区に稀ながら成人T細胞リンパ腫症例が認められた点は注目すべきであり、今後の検討題の一つである。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 銭斌.社本幹博.新里雅範.長田明子: "Interdigitating cells and Langerhans cells:distribution and morphology" Dendritic Cells. 8. 3-6 (1998)
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[Publications] 銭斌.社本幹博.長田明子.新里雅範.柳田隆正: "Distribution,maturation and migration of dendritic cells" 第6回 日韓網内系学会にて発表予定(1999年4月).
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[Publications] 溝口良順.社本幹博.長田明子.銭斌.石群立.印洪林.周暁軍: "A comparative study on malignant lymphoma between cases of Nanjing University and Fujita Health University" 第6回 日韓網内系学会にて発表予定(1999年4月).
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[Publications] 社本幹博.銭斌.長田明子.新里雅範: "Immune characteristics of Interdigitating cells and Langerhans cells:Distribution,Differentiation and Migration" 国際分子病理学シンポジウムにて発表(1998年8月).
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[Publications] 溝口良順.長田明子.社本幹博.岡本昌隆.平野正美.銭斌.石群立.印洪林.周暁軍: "悪性リンパ腫の比較検討-南京大学と藤田保健衛生大学の症例について-" 日本リンパ網内系学会にて発表(1998年5月).
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[Publications] 溝口良順.長田明子.社本幹博.銭斌.周暁軍.石群立.印洪林: "南京大学悪性リンパ腫59症例の検討" 第1回 血液病理研究会にて発表(1998年1月).