1997 Fiscal Year Annual Research Report
埋蔵文化財関連ディジタルイメージングにおける色情報の定量的考察
Project/Area Number |
09204105
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Research Institution | Chiba Institute of Technology |
Principal Investigator |
伊與田 光宏 千葉工業大学, 工学部, 教授 (90160069)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土橋 誠 京都府埋蔵文化財調査研究センター, 主任研究職
宮原 健吾 京都市埋蔵文化財研究所, 研究職員
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Keywords | 埋蔵文化財 / 画像 / ディジタル(デジタル) / データ圧縮 / ネットワーク / 色(カラー) |
Research Abstract |
本研究では、遺跡や遺物がいったいどんな「色」をしているのか、をディジタルイメージから定量的に評価できるようにした。ディジタル化プロセスにおける定量的評価を集計し、どのように「色」が伝送されるかも含めて総合評価した。 ディジタルカラー測色計を直接測定計器とし、Macintosh上の分析ソフトウェアによりコントロール、計測値収集、統計分析を行った。デスクトップ型でなくPowerBookを採用したのは、発掘現場に移動しての利用可能性を探究するためである。カラー測色結果をネットワークあるいはバルクメディア経由で京都-千葉間を伝送し、カラー分析ソフトウェア処理し、結果を蓄積、分析した。 標準マンセル色帖と標準土色帖に対する測色計による実際の測定値を基準とした。これは、発掘や資料整理現場での現状を考慮したためである。現場で色を記録する比色過程と機械測色との比較も行った。比色は、京都市内で出土した須恵器および土師器からのサンプル4片A、B、C、Dを対象物、標準土色帖を比較基準、千葉工業大学学生12名を被験者、D65標準色およびD30電球色蛍光灯を光源、の条件にて実施した。比色平均値と機械測色値を比べると、埋蔵文化財には全くの初心者である理工系学生であっても、機械測色に近い観察結果を出せている。また、D65光源下では、サンプルAに対しては個人差が少なかった。電球色光源下では個人差が増大し、光源の影響を確認できた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 酒井順一: "WWW対応美術系支援画像データベースの構築" 千葉工業大学研究報告理工編. 45. 163-169 (1998)
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[Publications] 澤野貴: "WWWを利用したイメージアンケートシステム" 千葉工業大学研究報告理工編. 45. 171-177 (1998)
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[Publications] 常澤邦幸: "火災時における危険発生シミュレーション" 千葉工業大学研究報告理工編. 45. 179-185 (1998)
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[Publications] 澤野貴: "WWWを利用したイメージアンケートシステム" 情報処理学会全国大会論文集. 55. 4-331-4-331 (1997)
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[Publications] 酒井順一: "WWW対応美術系支援画像データベースの構築" 情報処理学会全国大会論文集. 55. 4-402-4-402 (1997)
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[Publications] 羽生田浩教: "ダイナミックメディアインフォメーションシステム" 情報処理学会全国大会論文集. 55. 4-432-4-432 (1997)