1997 Fiscal Year Annual Research Report
デジタル動画を使用した外国人のための漢字学習システムのWWW化
Project/Area Number |
09204230
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
小森 早江子 中部大学, 国際関係学部, 助教授 (60221248)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
難波 博孝 愛知県立大学, 文学部, 助教授 (30244536)
上田 美紀 中部大学, 留学生別科, 助教授
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Keywords | 漢字 / 学習支援 / デジタル動画 / インターネット / 留学生 / 小学生 / 自習教材 / 日本語教育 |
Research Abstract |
日本語教育環境を整備の基礎となる効率的な漢字学習支援システムを構築することが本研究の目的である。 本研究の代表者は、平成7年度に本重点領域の助成を受け、新たに1036字の漢字のデジタル動画データを作成し、教育漢字すべての漢字学習を支援する漢字データベースを構築してきた。 本年度はデジタル動画を使用した外国人のための漢字学習支援システムをより広く日本語教育研究者及び日本語学習者が利用できるように公開するために、これまで主にMacintosh上で開発してきた学習システムをインターネット上でコンピュータの機種に関係なく広く公開するための手法を研究し、データとともにその手法とプログラムを公開することである。 研究計画としては、以下のような手順で進めた。 1)WWW化のためのJava言語によるシステムの再構築:平成7年度までに作成した漢字学習支援システムをWWW化するためにJava言語を用いた。これまでに蓄積してきた漢字動画データ、音声データ、各漢字の画数などの属性情報などのデータをもとに、データ管理とユーザーインターフェースの部分を新たにJava言語で書き直しシステムを構築し直した。(システムの開発に必要なJavaプログラミングの専門知識の提供者に謝金を支払った) 2)留学生別科の学習者から漢字学習実験データの収集:分担者である上田の所属する留学生別科の学習者に新システムを試用してもらい各種実験データを得た。 3)漢字学習支援システムの改善と公開:代表者である小森は、1)で検討した手法を用いて、2)で得られた実験データ及びアンケート調査の結果を考慮に入れながら、漢字学習支援システムの改善をはかり、WWW上で本システムの一般公開をはじめると同時にインターネットに接続していない、あるいは遠隔地でインターネットを経由すると時間がかかりすぎる利用者のために、同様のデータを納めたCD-ROMを作成し、配布できるようにした。(公開に必要な専門知識の提供者に謝金を支払った)
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Komori,S.and Ueda,M.: "Kanji Learning Materials on the WWW." The Proceedings of the Conputer Assisted Language Instraction Consortium 1997 Annual Symposium. (1997)
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[Publications] Sugiura,M.and Komori,S.: "Java-based Authoring Tools (J-BAT) for Language Learning" The Proceedings of the Conputer Assisted Language Instraction Consortium 1997 Annual Symposium. (1997)
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[Publications] 小森早江子, 上田美紀: "日本語教育支援教材の今後" 電気関係学会東海連合大会後援会論文集. S47-S48 (1997)
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[Publications] 小森早江子, 上田美紀, 難波博孝: "オンラインデジタル動画漢字学習支援システム" 情報処理学会研究報告. 97-CH-36 97,108. 49-54 (1997)
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[Publications] 難波博孝: "説明文授業を根本から考える-通常の読みから授業を見直す-" 国語教育探求. 9. (1997)
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[Publications] 難波博孝: "言語活動を支えるメタ認知-最近の研究から見えてくるもの-" 月刊 国語教育研究. 3月号. (1997)