1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09220220
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
橋本 周司 早稲田大学, 理工学部・情報工学, 教授 (60063806)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松島 俊明 東邦大学, 理学部・情報工学, 助教授 (30190458)
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Keywords | 音楽情報処理 / 仮想音楽空間 / MIDI / 音響処理 / ジェスチャー / ヒューマンインターフェース / 自動伴奏 / 自動演奏 |
Research Abstract |
本年度は、次のような研究を行なった。 1.仮想共鳴管による音色変換 入力された音響のスペクトル包絡を手の形で実時間で制御するために、仮想音響管をもちいた音色変換システムを構築した。システムは、マイク、データグローブユニット、スピーカ、パーソナルコンピュータから構成されている。仮想共鳴管は、10次のPARCOR合成フィルタによって・夕現されている。仮想共鳴管の断面積は、両手10指の第一、第二関節の曲げ角より実時間制御される。 2.ジェスチャーデバイス GraspMIDI センサ部(P-Unit)には、直径30[mm]に膨らませた風船に圧力センサ(FUJIKURA FPM-15PA)が取り付けられており、風船の内圧をブリッジ回路によって測定している。このP-Unit6個をシリコンボール内に埋め込むことによってハンドジェスチャーセンシングデバイスを構成している・Bハンドジェスチャーにともなう圧力値に従ってMIDIイベントを生成し、把持動作による音楽の演奏が可能である。 3.音声認識を用いた歌声の自動伴奏 歌声と楽譜データを照合しながらテンポ追従する伴奏システムを製作した。標準の“Sound-Input-Device"で歌声をAD変換し、それに対しケプストラム法を用いリアルタイムで母音認識とピッチ検出の両方を行う。得られた母音、ピッチの情報から歌唱の位置を判定し、歌い手のテン・|を割り出し、MIDI音源により伴奏を出力することで人のテンポに合わせた伴奏が可能になる。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 橋本周司: "KANSEI as the Third Target of Information Processing Related Topics in Japan" AIMI Int. Proc.101-104 (1997)
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[Publications] 橋本周司: "Modeling of Editional Sound Using Neural Networks" AIMI Int. Proc.116-121 (1997)
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[Publications] 橋本周司: "Sound Technologies Humanoid Research" Proc. of ASVA′97. 253-260 (1997)
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[Publications] 橋本周司: "音源分離のためのブラインドデコンボリューションアルゴリズム" 情報処理学会論文誌. Vol.38, No.1. 146-157 (1997)
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[Publications] 松島 俊明: "尺八譜の自動認識システム" 情報処理学会研究報告. 97-MUS-22. 7-12 (1997)
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[Publications] 松島 俊明: "Windows版尺八譜の手書き入力編集システム" 情報処理学会研究報告. 97-MUS-22. 13-18 (1997)
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[Publications] 松島 俊明: "MIT Press. Cambridge" Beyond MIDI : the handbook of musical codes, 1997