1997 Fiscal Year Annual Research Report
社会・経済変容と土地利用・農業の動態-タイ国東北部を対象として-
Project/Area Number |
09227104
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
永田 好克 大阪市立大学, 学術情報総合センター, 講師 (70208023)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩間 憲治 滋賀県立大学, 環境科学部, 助手 (60269727)
河野 泰之 京都大学, 東南アジア研究センター, 助手 (80183804)
仁連 孝昭 滋賀県立大学, 環境科学部, 教授 (60127686)
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Keywords | 社会経済変容 / 土地利用 / 農業動態 / タイ国東北部 / 社会経済データベース / GIS |
Research Abstract |
本年度は、1990年代中頃、すなわちここ数年のデータを中心に役割分担に従って収集・整備した。これは、昨年度同一課題名で行った研究で収集・整備した1980年代後半のデータと一体化するものである。昨年度に研究対象地域の入手を終えたランドサットTM画像を使って、別途資金によって行った現地植生状況の調査と対比させながら、天水田地域の土地利用分類の評価を行った。 村落データベースを主データとして代表者が開発している東北タイ村落情報システム(NETVIS)については、今年度も引き続き別途資金による現地調査を行い、これまで漏れが多かった畑作中心地域を主として約2,000村落の位置データの補充を行った。また、主要作物の作付・収穫時期データも収集し、これらを活用して、主要農産物である水稲作に関し作付・収穫時期の地域間差異や経年変動について分析を行った。ほかに、水稲作地域の分布特性や近年の変動傾向についての分析にも取り掛かっている。 これらの成果の一部は、可能なものから順次NETVIS Gallery(http://www.media.osaka-cu.ac.jp/〜nagata/netvis/)やMAPNET Show Window(http://www.media.osaka-cu.ac.jp/〜nagata/mapnet/)でインターネット上で公開している。 タイ国ではGIS基礎データの整備が年々充実する方向にはあるものの,我々が必要とするレベルのデータが簡便に入手できるとは限らず、独自にGIS基礎データの構築も行ってきた。今年度は特に行政区域の境界データや土壌分類図の整備を行っている。 本研究課題は本年度で打ち切りであるが、引き続き来年度は計画研究に参加して、研究班で共有しうるデータセットをまとめること、および約10年間の変容と動態についての分析をしていく計画である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 永田 好克、河野 泰之: "東北タイにおけるCropping Calendarの地図化" 熱帯農業. 41(別2). 17-18 (1997)
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[Publications] 仁連 孝昭、岩間、永田: "GISを利用した東北タイの天水田地域の土地利用評価" 熱帯農業. 41(別2). 19-20 (1997)
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[Publications] 永田 好克、河野 泰之: "東北タイの水稲作分布の推定" 熱帯農業. 42(別1). (1998)