1997 Fiscal Year Annual Research Report
衛星計測による地表面水文情報と大気大循環モデルの結合に関する研究
Project/Area Number |
09227213
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
熊倉 俊郎 長岡技術科学大学, 工学部, 助手 (00272865)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
早川 典生 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (70143815)
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Keywords | 衛星計測 / 大気大循環モデル / 陸面水文過程 |
Research Abstract |
気候研究では、大気と海洋の相互作用は注目されてきたが、無視できない要因として地表面の役割も認識されてきた。夏季のアジアモンスーンなどの大規模な現象と地表面過程を結び付ける研究がなされてきた(Li and Yanai,1996)が、大規模な現象と地表面のような水平不均一性の大きな現象を同時に数値的に取り扱うには、水平に高い解像度を持った大気大循環数値モデルを使うことが最も望ましい。また、衛星計測技術の発展とともに受動型マイクロ波放射計による裸地の地表面水文量の導出がなされてきているが、水平解像度が数十kmであることからも解像度の高い数値実験の必要性がある。これらの状況から、衛星計測により得られたチベット高原上の土壌水分指標をGSWP(Global Soil Wetness Project)が作成した土壌水分量分布の該当箇所に当てはめ、T106(水平解像度320x160に相当)、20層の高解像度大気大循環モデルの境界条件として大気に与える影響を評価した。Budyko and Drozdov,1953による降水のリサイクル係数を考え、数値実験の出力に合わせてパラメータを選び、局地的に発生した水蒸気が降水量に含まれる割合を評価し、チベット高原領域において土壌水分量が発生したことによりこの割合も変化していることを示した。これによりチベット高原での土壌水分量増加は降水の増加を促すことが示された。
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Research Products
(1 results)