1997 Fiscal Year Annual Research Report
分散情報資源の統合的利用のための確率的照合機構に関する研究
Project/Area Number |
09230220
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Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
高須 淳宏 学術情報センター, 研究開発部, 助手 (90216648)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 雅則 学術情報センター, 研究開発部, 助手 (90280560)
片山 紀生 学術情報センター, 研究開発部, 助手 (60280559)
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Keywords | 電子図書館 / スキーマ統合 / 可視化 / ビジュアル言語 |
Research Abstract |
本研究は,オブジェクトの照合手法を中心に分散情報資源の統合的利用にかかわる諸課題について研究するとともに,具体的な応用として分散電子図書館の構築法について研究を進めた。まず、自律分散的に構築される情報資源に対する効果的な検索を実現するために利用者の要望にあわせて情報空間を切取り,再構成して利用者に効果的に提示することを支援するために,自律分散的な情報資源に対する発見的な文献検索インターフェイス(COSPEX:COnceptual SPace EXplorer)についての研究を進めてきた.COSPEXは,データベースのスキーマに依存しない統一的なインターフェイスと概念空間の可視化による対話的な検索支援システムから構成されており,分散情報資源に対して双対尺度法と呼ばれる統計的手法により概念空間を構成して利用者に提示することによってユーザがこれまで気づかなかった新たなキーワードが提示されるので,そのキーワードを用いて再度検索したり,あるいは論文間のこれまで気付かなかった関係を発見して,新しい論文を読み進める手掛かりを得たりすることができる.さらに、利用者が収集した情報を蓄積し管理するためのメカニズムとして、Private Digital Library Manager (PDLM)の研究開発を行った.このシステムでは、利用者の情報探索結果や経過を随時蓄積できるようになっている.また、利用者の情報収集支援機能として、情報フィルタリングのための検索式を利用者の分散情報資源に対する操作過程から自動的に抽出することを試みた.ここでは、利用者の情報空間に対する一連の操作とその結果に関する動作に基づいて、決定木で表わされる分類規則を抽出し、その操作に重要な属性や値を導いている.
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[Publications] M.Sugimoto, N.Katayama, A.Takasu: "Toward the Mediation of Semantic Gaps between Users and Digital Libraries" Proc.of IJCAI-97 Workshop:AI in Digital Library-Moving from chaos to (Morr) Order. 57-66 (1997)
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[Publications] M.Sugimoto, N.Katayama, A.Takasu: "A System for Exploring Information Spaces" Proc.of 7th International Conference on Human-Computer Interaction. 759-762 (1997)
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[Publications] M.Sugimoto, N.Katayama, A.Takasu: "A System for Constructing Private Digital Libraries" Proc.of IJCAI-97. 738-744 (1997)