1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09240221
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
長谷 純宏 大阪大学, 大学院理学研究科, 教授 (80028232)
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Keywords | 糖鎖 / 糖蛋白質 / ピリジルアミノ化 / オリゴ糖 / 人工複合糖質 |
Research Abstract |
ニワトリ卵60個より定法に従いIgYを4g精製した。得られたIgYをサーモリシン消化(60℃,5時間)、続いてプロナーゼで消化(37℃,48時間)を行った。消化物をゲル濾過(Bio-Gel P-2,4.5 X 55cm)にて分離し,アントロン一硫酸法で陽性画分をとりグロコペプチド画分とした。得られたグリコペプチド画分をヒドラジン分解(100℃,10時間)、N-アセチル化、ピリジルアミノ化を行い、糖鎖を遊離・標識し、過剰の反応試薬はクロロフォルム抽出とゲル濾過で除いた。得られたピリジルアミノ化(PA-)糖鎖混合物を0.1M HCIで80℃40分間消化し、シアル酸を外した。さらにβ-ガラクトシダーゼ(jack bean)で加水分解し、アシアロ複合型の糖鎖の一部を脳特異的糖鎖(BA2)の構造に導いた。この標品中には他にも多くのPA-糖鎖が混合しているため、逆相HPLCで精製し、標準糖鎖であるBA2-PAと同じ位置に溶出された画分を分取して、精製されたBA2-PAを得た。分取したBA-2-PAを常圧、室温で3時間接触還元し、上清を濃縮乾固した。残査をヒドラジンで処理(70℃,2分)し、さらにゲル濾過(1X100cm)で精製し、1-アミノ-1-デオキシ誘導体にした。この化合物とホスファチジルグリコールアルデヒドを還元アミノ化反応を用いて結合させた。反応混合物をゲル濾過により精製して、目的の人工複合糖脂質を調製した。得られた人工複合糖脂質の構造は種々の構造解析法を行い確認した。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Ozaki,Y., Omichi,K. and Hase,S.: "Preparation of Neoglycolioids with a Definite Sugar Chain Moiety from Glycoproteins." Anal.Bicohem.241・2. 151-155 (1996)
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[Publications] Hase,S.: "Pre-column Derivatization for Chomatographic and Electrophoretic Analysis of Carbohydrates." J.Chromatogr.720. 173-182 (1996)
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[Publications] Yanagida,K., Ogawa,H., Omichi,K., and Hase,S.: "Introduction of a New Scale into Reversed-Phase HPLC of Pyridylamino-Sugar Chains for Strcuture Assingment." J.Chromatography. (in press).
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[Publications] Natsuka,S. and Hase,S.: "Analysis of N-and O-Glycans by Pyridylamination." Methods in Molecular Biology. Vol.XX(in press.).
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[Publications] 長束俊治、長谷純宏: "グライコバイオロジー実験プロトコール" ピリジルアミノ(PA)化法のよる糖鎖の蛍光標識と分離, (1996)