1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09256201
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
高田 賢蔵 北海道大学, 医学部, 教授 (30133721)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸尾 聖爾 北海道大学, 医学部, 助手 (70292018)
今井 章介 高知医科大学, 医学部, 教授 (60232592)
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Keywords | EBウイルス / バーキットリンパ腫 / EBER / IL10 / がんウイルス / 増殖因子 |
Research Abstract |
発がんにおいてEBウイルス(EBV)はいかなる役割を果たしているのか? 我々はin vitroでバーキットリンパ腫型の感染を維持しているユニークなバーキットリンパ腫細胞株Akataより、EBVが脱落した細胞クローンを分離することに成功した。EBV陰性Akata細胞はEBV陽性Akata細胞と比較して、低血清下での増殖能、軟寒天中での増殖能、ヌードマウスへの生着能、アポトーシス抵抗性がいずれも低下しており、EBV感染Akata細胞は非感染Akata細胞に比べてbc1-2の発現が高いこと、を報告した。さらに個別のEBV遺伝子をEBV陰性Akata細胞に導入した実験から、EBERがこれらの活性を担っていることを明らかにした。以上の結果は、バーキットリンパ腫においてEBVの存在が細胞がん化に直接的に寄与していることを示している。 さらに我々は、バーキットリンパ腫由来の2つの細胞株AkataおよびMutuにおいてインターロイキン10(IL10)の発現がEBVの存在に依存していることを、EBV陽性および陰性細胞クローン、EBV陰性クローンへのEBV再感染クローンの解析により明らかにした。ポリA(-)の小RNAをコードするEBER遺伝子の単独導入によりIL10の発現が誘導されること、EBERノックアウトEBV感染ではIL10の発現が起こらないことより、EBERによりIL10の転写活性化が起こるとの結論を得た。更に、EBV陰性Akata細胞はIL10添加によりEBV陽性Akata細胞に匹敵する増殖能を得、逆にEBV陽性Akata細胞の増殖が抗IL10抗体またはIL10のアンチセンスオリグヌクレオチド添加により著しく阻害された。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Komono J.: "Oncogenic role of Epstein-Barr virus-encoded RNAs (EBERs) in Burkitt's lymphoma cell line Akata"J.Virol.. 73. 9827-9831 (1999)
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[Publications] Nishikawa J.: "EBV promotes epithelial cell growth in the absence of EBNA2 and LMP1 expression"J.Virol.. 73. 1286-1292 (1999)
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[Publications] Sugawara Y.: "Enhancement of hepatitis C virus replication by Epstein-Barr virus-encoded nuclear antigen"ENBO J.. 18. 5755-5760 (1999)
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[Publications] Sugawara Y.: "Detection of EBV in hepatocellular carcinoma tissue : a novel EBV latency characterized by absence of EBER expression"Virology.. 256. 196-202 (1999)
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[Publications] Takada K.: "Epstein-Barr virus and gastric carcinoma (Review)"Epstein-Barr Virus Report. 6. 95-100 (1999)
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[Publications] Sugawara Y.: "Detection of hepatitis B virus (HBV) DNA in the tissues of hepatocellular carcinomas related to hepatitis C virus that are negative for HBV surface antigen"Scand.J.Gastroenterol.. 34. 934-938 (1999)