1997 Fiscal Year Annual Research Report
2次元電気泳動法による特定遺伝子欠失変異株の遺伝子産物のマッピングと構造決定
Project/Area Number |
09272220
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Research Institution | 宮崎医科大学 |
Principal Investigator |
中山 建男 宮崎医科大学, 医学部, 教授 (60031712)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武知 進士 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (10222100)
高見 恭成 宮崎医科大学, 医学部, 講師 (80236356)
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Keywords | 枯草菌 / 2次元電気泳動 / 蛋白質パターン / カタボライトプレッション / 2成分制御系 / アミノ酸配列 |
Research Abstract |
1)2次元電気泳動の1次元目の等電点電気泳動は、Immobilineゲル(pH4-7L,18cm)、2次元目のSDS-PAGEはExcelGel XL SDSゲル(pH12-14)で行ない、PVDFメンブレンフィルターにエレクトロブロットし、クマジ-ブルー染色し、約400個のポジティブスポットが確認された。アミノ酸配列決定は気相シーケンサ(Procise492,Applied Biosystems Division,Perkin Elmer)で、等電点の低いほうから順次、系統的な解析を行なっている。現在、約100個の分析を終了している。 2)胞子形成期のステージT_2の全蛋白質を2D-PAGE後、メンブレンにエレクトロブロットし、約500個のスポットが検出された。この中で、かなりのスポットは、T_2特異的な蛋白質と思われる。 3)グルコース添加の条件下で大量の蛋白質を調製し、2D-PAGE後、エレクトロブロットし、染色した。コントロールと比較して、新たに出現した18個のスポットのアミノ酸配列を解析した結果、グルコースによるカタボライト・レプレッションを受ける既知遺伝子の確認が出来ると共に、異なる代謝経路に関与する幾つかの新たな遺伝子(群)がグルコースでのカタボライト・レプレッションを受けることが明らかになった。 4)2成分制御の1つのレギュレーター蛋白質の過剰生産株、アミノ酸置換株の全蛋白質を野生株のそれと比較し、新たに出現した約30個のスポットのアミノ酸配列決定を行なった。これらのほとんどは、レギュレーター蛋白質で制御されることがわかった。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Takami,T.and Nakayama,T.: "A single copy of linker H1 genes is enough for proliferation of the DT40 chicken B cell line, and linker H1 variants participates in regulation of gene expression" Genes to Cells. 2・11. 711-723 (1997)
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[Publications] Takami,Y. and Nakayama,T.: "One allele of the major histone gene cluster is enough for cell proliferation of the DT40 chicken B cell line" Biochim.Biophys.Acta. 1354. 105-115 (1997)
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[Publications] Takami,Y., Takeda,S. and Nakayama,T.: "An approximately half set of histone genes is enough for cell proliferation and a lack of several histone variants causes protei pattern changes in the DT40 chicken B cell line" J.Moll.Biol.265. 394-408 (1997)