1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09276103
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
森 正敬 熊本大学, 医学部, 教授 (40009650)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅園 和彦 京都大学, ウイルス研究所, 教授 (50183752)
遠藤 斗志也 名古屋大学, 大学院理学研究科, 教授 (70152014)
三原 勝芳 九州大学, 大学院医学系研究科, 教授 (40029963)
伊藤 維昭 京都大学, ウイルス研究所, 教授 (90027334)
永田 和宏 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (50127114)
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Keywords | 分子シャペロン / フォールディング / タンパク質の細胞内輸送 / Hsp70 / DnaJホモログ / カルネキシン / Hsp47 / アミロイド形成 |
Research Abstract |
・哺乳動物のDnaJホモログの中dj2(HSDJ/hdj-2)がhsc70のパートナーシャペロンとして、タンパク質のミトコンドリア輸送および変性タンパク質のフォールディングに関与することを明らかにした。 ・コラーゲン特異的シャペロンHSP47と基質であるコラーゲンの協調的発現のしくみを解析し、HSP47遺伝子のプロモーターに加えて、イントロン部分にある93bpのエレメントが重要であることを明らかにした。 ・シャペロン活性を有する大腸菌の膜結合型ATRase/プロテアーゼであるFtsHが、他の膜タンパ質HflKCと複合体を形成すること、HflKCがFtsHの活性を制御することを明らかにした。 ・ミトコンドリア外膜のインポート受容体Tom70とTom20のサイトソル領域と前駆体との結合におよぼすサイトソルシャペロンMSFおよびhsp70の役割を明らかにした。・酵母小胞体内腔に新規DnaJホモログとしてJemlpを発見し、核の融合に働くことを明らかにするとともに、emlpのJドメインが必須であることを示した。マウス老化アミロイド線維(AApoAII)は正常なapoAIIタンパクを連鎖反応的に線維構造に変化させるシャペロン様活性をすが、proapoIIが線維形成の鍵となることを明らかにした。 ・トランスフエリンを用いて小胞体内での構造構築に関与するシャペロンを解析し、糖鎖を介した基質とレクチン様シャペロンであるカルネキシン、カルレテイクリンの相互作用を明らかにした。・分子シャペロン細胞増殖制御機構の関係を解析し、HSC73が細胞周期調節タンパク質pRbと結合し、その働きを調節することを明らかにした。 ・FtsHとサイトソルシャペロンによる遺伝子発現制御を解析し、転写因子のσ32の不活性化にDnaKシャペロン系が必要であることを明らかにした。 ・小胞体膜タンパク質の小胞体局在化機構を解析し、Rer1PがSec63pをも認識し、COP1依存的にゴルジ体から小胞体に送り返すことを明らかにした。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Terada,K.,et al.: "The human Dna J homolog dj2 tacilitates mitochondrial protein import and luciferase refolding." J.Cell Biol.139. 1089-1095 (1997)
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[Publications] Kanamori,T., et al.: "Probing the environment along the protein import pathways in yeast mitochondria by site-specific photocrosslinking." Proc.Natl.Acad.Sci.USA.94. 9693-9698 (1997)
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[Publications] Matsumoto,G.,ea al.: "SecY and SecA interact to allow SecA insertion and protein translocation across the E. coli plasma membrane." EMBO J.16. 6384-6393 (1997)
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[Publications] Komiya,T.,et al.: "Interaction of mitochondrial targeting signals with acidic receptor domains along the protein import pathway: Evidence for the acid chain"hypothesis." EMBO J.17. 3886-3898 (1998)
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[Publications] Tanabe,M.,et al.: "Disruption of the HSF3 gene results in the severe reduction of heat shock gene.Expression and loss of thermotolerance." EMBO J.17. 1750-1758 (1998)