1997 Fiscal Year Annual Research Report
NAP1たんぱくの細胞骨格に対するシャペロンとしての作用
Project/Area Number |
09276208
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
菊池 韶彦 名古屋大学, 医学部, 教授 (40283428)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大場 雅行 三菱化学, 生命科学研究所, 主任研究員
永田 恭介 東京工業大学, 生命理工学部, 助教授 (40180492)
藤野 眞理 名古屋大学, 医学部, 講師
紅 朋浩 名古屋大学, 医学部, 助手 (00222513)
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Keywords | ヌクレオソーム / リボソーム / シャペロン / 分子集合 / SETオンコジーン |
Research Abstract |
1。Nap1p結合たんぱくの解析:Nap1pとの相互作用を目安としてTWO HYBRID SYSTEMによりえら 遺伝子NBP1とNBP2はともにコイルドコイルの領域を分子内にもつたんぱくをコードし、細胞骨格と が示唆される。Nap1pにはヒストンやサイクリンBも結合するが、4種のたんぱくいずれにもあまり共 構造や性質が見られない。更に新たなTWO HYBRID SYSTEM用のライブラリを得てスクリーニングを ところ、複数のリボソームたんぱくが得られ、いずれもリボソームRNAに直接結合するグループに属 のであった。 このことは細胞質で合成されたたんぱくがNAP1pを介して前駆体に集合し核に運ばれると考えられ のような機構がヌクレオソームばかりではなく、リボソームの構築にも働いている可能性が示唆された。 2。酵母SET遺伝子候補の解析:これまでNAP1に対するホモログと見られているSETはヒト、マウス アフリカツメガエル、ショウジョウバエで同定されており、ヒトSetpに対するポリクロン抗体と反応 んぱくは酵母にも認められている。ゲノムプロジェクトの線虫と酵母のデータベースからややホモロ ある候補がでてきた。酵母のホモログについてはPCRでクローニングし、遺伝子破壊による表現型を ところ、生育には必要のないことがわかった。またnap1やサイクリンとの二重変異株を作成しても生 は影響が現われなかった。しかし、Setpは哺乳類の場合と同様に核に局在していることがわかった。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] K.ITO: "Immunohistochemical study of Ki67 and DNA topoisomerase II in human endometrium" Modem Pathol. 10. 289-294 (1997)
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[Publications] H.TOHDA: "Unstable expression of the multi-drug resistant phenotype in chinese hamster ovary cellsresistant to okadaic acid" BBRC. 232. 398-402 (1997)
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[Publications] K.MEYER: "Cell cycle-coupled relocation of types I and II topoisomerases and modulation of catalytic enzyme activities." J.Cell Biol.136. 775-786 (1997)
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[Publications] H.TURLEY: "The distribution and expression of the two isoforms of DNA topoisomerase II in normal and neoplastic human tissues" British J.Cancer. 75. 1340-1346 (1997)
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[Publications] N.ADACHI: "Cellular distribution of mammalian DNA topoisomerase II is determined by its catalytically dispensable C-terminal domain" Nucl.Acids Res.25. 3135-3142 (1997)
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[Publications] T.NAKAJIMA: "Induction of ubiquitin conjugating enzyme activity for degradation of topoisomerase IIα during adenovirus E1A-induced apoptosis" BBRC. 239. 823-829 (1997)