1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09276234
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Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
多賀谷 光男 東京薬科大学, 生命科学部, 教授 (30179569)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
初沢 清隆 東京薬科大学, 生命科学部, 助手 (20256655)
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Keywords | シャペロン / NSF / VCP / AAAファミリーATPase |
Research Abstract |
NSFはSNAPおよびSNARE(syntaxin,SNAP-25,VAMP-2などのサブユニットから成る)と複合体を形成して、小胞輸送における膜融合反応に関与している。NSFはATPの加水分解と共役してsyntaxinのコンフォメーションを変化させるというシャペロン様活性を持っている。我々は核膜に結合したNSFの役割を、アフリカツメガエルの卵母細胞抽出液を用いたin vitroの核膜融合のアッセイ系を用いて解析した。この系に抗SNAP抗体を加えると、核の成長(核膜小胞の融合)は著しく阻害された。SNAP-23はSNAREのひとつであり、そのC末端は機能発現に重要である。そこで、SNAP-23のC末端ペプチドの効果を調べたところ、ペプチドは0.6mM程度の濃度で核の成長を遅らせ、また形成された核を著しく不安定化させることがわかった。また、SNAP-23のC末端領域に対する抗体も同様に核の成長を阻害した。これらの結果は、NSFが有糸分裂後の核膜の形成に関与していることを示唆している。 VCPはNSFと共にAAAファミリーATPaseに属するタンパク質で、このファミリーのタンパク質はシャペロン様の活性を持つものが多い。VCPはNSFと共に有糸分裂終期のゴルジ体の形成に関与することが知られているが、そのサブユニット組成やどのようなタンパク質と相互作用しているのかはまだよくわかっていない。我々は、酵母のTwo-hybridシステムを用いて、VCPと相互作用する蛋白質の検索を行い、2つの蛋白質を同定した。1つは、昨年、VCPと複合体を形成することが報告されたp47であったが、もう1つは新規なタンパク質であり、VAPと名付けた。VAPは調べた限り全ての組織に発現していた。また、アミノ末端にFLAGタグを付加したVAPを動物培養細胞で発現させ、抗FLAG抗体で免疫沈降したところVAPが共沈したことから、両者の相互作用は特異的であることがわかった。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Hatsuzawa, et al.: "The hydrophobic region of signal peptides is a determinant for SRP recognition and protein translocation across the ER membrane." J.Biochem.121. 270-277 (1997)
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[Publications] Takuma, et al.: "Evidence for the putative docking/fusion complex of exocytosis in parotid acinar cells." FEBS Lett.404. 34-36 (1997)
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[Publications] Igarashi, et al.: "The soluble N-ethylmaleimide-sensitive factor attachment protein receptor complex in growth cones:molecular aspects of theaxon terminal development" J Neurosci.17. 1740-1750
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[Publications] Yamaguchi, et al.: "Possible involvment of heterotrimeric G proteins in the organization of the Golgi apparatuts." J.Biol.Chem. 272. 25260-25266 (1997)