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1997 Fiscal Year Annual Research Report

車軸藻ミオシンの機能と構造の特異性と同一性

Research Project

Project/Area Number 09279221
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

藤目 杉江  名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (60022662)

Keywords車軸藻 / 原形質流動 / 滑り運動 / ミオシン / クローニング / ミオシンATPase活性 / アクチンサブドメイン2 / トロポミオシン
Research Abstract

車軸藻ミオシンは脅威的な速さの滑り運動を呈する。このミオシンの構造及び力学的・生化学的特性を調べ、骨格筋ミオシンとの比較において同一性と特異性を明らかにする中で、滑り運動の機能発現の分子メカニズムの詳細を探ることを目的としている。車軸藻ミオシンのクローニングについては、ミオシン頭部共通配列をプライマーに用いたPCRから2種クローンを得た。それらはほたて貝ミオシンと72%、Dictyosteliumミオシンと56%の相同性を持つ。全長シーケンスを進める一方、何れが速いミオシンかを知るため、各々大腸菌発現系を作成したのでそれら蛋白質の抗体作成を行っている。アクトミオシンATP分解活性がその速さを説明するほど高いか否かの知見は重要である。精製車軸藻ミオシンのアクチン活性化ATPaseを今回測定したところでは13s^<-1>と骨格筋のそれと同程度であった。一方ミオシンのbasicなATPae活性はその中間体の寿命の長さを反映しているが、その寿命の長さが滑り速度と深く関わっていることを我々は見出し報告した。従って、車軸藻ミオシンのbasic ATPaseの知見は重要であるが、今回の測定では検出出来なかった。大量かつ高純度の車軸藻ミオシンが必要で今後の課題として残った。
アクチンサブドメイン2にある40-50ループの切断は骨格筋ミシンによる滑り速度を大きく減少させる。ところが車軸藻ミシンでは全く減少しない。このループ切断は天然トロポミオシンにより機能回復することを見いだした。然し、車軸藻ミオシンではトロポミオシン結合アクチン線維は全く運動性を示さなかったことは既に報告た。このアクチン結合部位の特異性が車軸藻ミオシンの滑り速度の速さに繋がる事を示唆しており、力学・生化学的アプローチから今後検討して行きたい。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] S.Higashi-Fujime: "Restration of defective mechanochemical properties of cleaved actins by native tropomyosin:" Biochem.Biophys.Res.Commun.237. 121-125 (1997)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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