1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09300002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
岩山 太次郎 同志社大学, 文学部, 教授 (80066183)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢野 眞和 東京工業大学, 社会理工学研究科, 教授 (30016521)
牧野 暢男 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (00007973)
高倉 翔 明海大学, 外国語学部, 教授 (50030268)
清水 一彦 筑波大学, 教育学系, 助教授 (20167448)
示村 悦二郎 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (80063585)
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Keywords | 大学院改革 / 大学改革 / 大学院設置基準 / 大学審議会の諸答申 / アンケート調査 |
Research Abstract |
本年度は、文部省が推進している大学院改革に関わる施策がいかなる形でわが国大学院に受容されているか、という視点に立って、わが国の全大学院研究科を対象としたアンケート調査を実施し、その分析作業を開始した。 1,平成5〜7年度科学研究費補助金総合研究(A)「大学改革の実施状況に関する調査研究」で得た成果等をもとに、大学院改革の実施状況に関する調査方法について検討を行った。 2,1の検討結果を基礎に、大学院設置基準の改正や大学審議会の諸答申などを契機にわが国大学院改革が全体としてどこまで進んでいるのかを明らかにするという視点から、アンケート調査用紙を作成した。設問は、「大学院の位置づけに関する制度改革」、「学生の受け入れに関する改革」、「教育方法の改革」、「大学院学生の修学・就職へのサポート体制の改革」、「教育研究条件に関する改革」、「大学院と社会の関係に関する改革」、「自己点検・評価等」という柱のもとに、大学院回答用の設問64問と、研究科回答用の設問107問で構成される。 3,平成9年7月、大学院研究科を設置している全大学及びそこに置かれている個々の大学院研究科に向けて、前記アンケート調査を実施した。 4,同年12月をもってアンケート調査の回収を終えたところ、最終的に375大学、1,038研究科より回答を得た。回答用紙については以後の多様なクロス集計に対応できるように慎重にコンピュータに入力した。 5,集計作業の手始めとして、まず単純集計を行った。その結果、大学院改革は大学院全体の約4割で既に実施され、検討中も含めると8割弱が改革に前向きの動きを見せている一方、多くの大学院研究科が、改革を実施する上で、教員や事務職員の負担増、施設・設備面での制約等の問題点を抱えていることなどが判明した。
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