1998 Fiscal Year Annual Research Report
高温ダイアモンドアンピルセルによる地球深部物質の相平衡と物性の研究
Project/Area Number |
09304053
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
WALTER Michael 岡山大学, 固体地球研究センター, 助教授 (20284094)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 栄三 岡山大学, 固体地球研究センター, 教授 (80201672)
桂 智男 岡山大学, 固体地球研究センター, 助教授 (40260666)
神崎 正美 岡山大学, 固体地球研究センター, 助教授 (90234153)
伊藤 英司 岡山大学, 固体地球研究センター, 教授 (00033259)
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Keywords | ダイアモンドアンピル装置 / ルビー蛍光 / 光電子倍増管 / レーザー |
Research Abstract |
本年はダイアモンドアンビル装置に対して、以下のような改良を行った。(1)光電子系と実験をモニターする装置と、高温実験で温度を測定するための装置を導入した。高温実験装置の較正を行うために1気圧で貴金属の融解実験を行った。それによると、貴金属の融点を正確に測定することができ、1%以上の再現性があった。(2)ルビー蛍光による圧力測定装置を導入した。この装置は光電子倍増管を備え、正確に位置決定できる顕微鏡が備え付けられている。装置の較正を行ったところ、0.2GPaの精度で圧力を決定できることが分かった。 (3)光電子検出器を導入し、レーザー出力フィードバック装置を開発した。これにより試料温度の安定性を50K以内におさえて加熱することができる。 以上により、我々のダイアモンドアンビル装置は完成し、充分な能力を発揮できるようになった。来年度はこの装置を用いて、1)鉄融体、珪酸塩融体、親鉄元素の溶解度、2)マントル鉱物の融解実験、3)下部マントル物質の固体相平衡関係の研究を行う予定である。
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