1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09305014
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
田中 正人 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (10011131)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 十太郎 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (20114514)
福島 義明 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (20011075)
鈴木 健司 東京大学, 大学院・工学系研究科, 講師 (50251351)
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Keywords | 流体潤滑 / 二相流 / すべり軸受 / 油膜動特性 / キャビテーション |
Research Abstract |
近年の回転機械の軽量化、高回転速度化にともないロータを支えるすべり軸受やオイルフィルムシール内に形成されている流体潤滑油膜の高速時の性能、挙動を高精度で予測できる力学モデルの構築が必要となってきた。現在進展中の高速化は回転角速度が増加する高角速度化によるものであり、従来の乱流潤滑理論とは異なる新たなモデル化が必要とされている。 本申請の研究では、本研究代表者が先に提案し、また部分的に実験でも確認した超高速流体潤滑油膜の気液二相化現象を解明し、より詳細な実験と理論解明により気液二相化モデルを発展させ、超高速流体潤滑油膜の性能、挙動を高精度で予測できる新しい力学モデルを確立することにある。 以下に本年度行った実績について記す。 ・最高回転速度10万rpmの超高速スピンドル試験機をベースとして、超高速すべり軸受試験機を設計、製作した。その軸受試験機の機能試験を行い、最高10万rpmまでの様々な回転速度で安定に回転させることが可能であることを確認した。 ・高速回転時にすべり軸受中で発生する油膜破断を誘電率の変化として検出することが原理的に可能であることを確認した。 ・気液二相流れとなる潤滑油膜を観察するディジタル高速カメラの予備試験を行い、その性能を確認した。 ・ワークステーションを用いて従来の理論をさらに発展させたモデルを構築した。
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