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1998 Fiscal Year Annual Research Report

高度環境計測システムを用いたエコロジカル・ネットワークの把握と新たな自然環境保全戦略の構築

Research Project

Project/Area Number 09306023
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (A)

Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

武内 和彦  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90112474)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 池口 仁  山梨県環境科学研究所, 研究員
恒川 篤史  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (60227452)
高槻 成紀  東京大学, 総合研究博物館, 助教授 (00124595)
樋口 広芳  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (10111486)
Keywordsツキノワグマ / 衛星追跡 / サシバ / 渡り / コリドー / エコロジカルネットワーク / ラジオテレメトリー調査 / GIS
Research Abstract

1) 1998年2月、沖縄県西表島にてサシバ2個体を捕獲、また石垣島にて1個体を捕獲した。衛星追跡を実施したところ、データ数は少ないものの、西表島で放鳥した2個体について繁殖地まで追跡することができた。1個体は茨城県鉾田町、もう1個体は長野県長野市まで渡りを行なった。渡りの経路は、秋の渡りルートをほぼ逆にたどっていることが確認された。越冬地から繁殖地までの渡り期間は、10日前後であると推定された。
1998年10月、千葉県我孫子市から保護飼育中のサシバ1個体について、衛星追跡を実施した。約1か月、我孫子市周辺にとどまったが、11月にはいってから渡りを開始した。静岡県袋井市まで追跡したところで電波が途絶えたが、1か月遅れても渡りを行なうことが確認された。
2) 1997年11月から1998年11月の期間、宮城県蔵王町、川崎町、七ヶ宿町において、首輪式の発信器を装着したオスのツキノワグマ2頭の電波による追跡調査をおこなった。調査は、一ヶ月に7〜14日程度、一日に1〜2点のペースでおこなった。そのうち一頭は、1998年6月に行方不明となった。もう一頭は、ほぼ3カ所の森林を利用していることがわかった。これらの間の移動は、短期間でおこなわれ、その間は行方不明となったので、移動経路を把握することはできなかった。移動性の高いオス個体の場合、電波の受信可能域および調査頻度の点から、地上テレメトリーの追跡調査によって個体の移動経路を把握することは、困難であることが明らかになった。
3) 本州を対象とし新たな指標CONを用いて森林連続性の評価し、さらに陸生哺乳類の分布との対応を解析した。この結果、ツキノワグマ、ニホンカモシカ、ニホンジカなどはCON値の高い森林に出現し、タヌキ、キツネなどは低い森林に多く出現することがわかった。

  • Research Products

    (4 results)

All Other

All Publications (4 results)

  • [Publications] 東 淳樹: "谷津環境におけるサシバの行動と生息条件" 環境情報科学論文集. 12. 239-244 (1998)

  • [Publications] 原科 幸爾: "本州における森林の連続性と陸生哺乳類の分布" ランドスケープ研究. 62 (5) (in press). (1999)

  • [Publications] 武内 和彦: "生物資源の持続的利用" 岩波書店, 284 (1998)

  • [Publications] 武内 和彦: "地球環境と巨大都市" 岩波書店, 290 (1998)

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Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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