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1997 Fiscal Year Annual Research Report

てんかん患者における頭蓋内電極による脳機能の解明

Research Project

Project/Area Number 09307031
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (A)

Research InstitutionTottori University

Principal Investigator

堀 智勝  鳥取大学, 医学部, 教授 (60010443)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 近藤 慎二  鳥取大学, 工学部・附属病院, 助手 (60192069)
竹信 敦充  鳥取大学, 医学部, 助手 (40183454)
Keywordsてんかん / 脳波 / 脳機能マッピング / 脳深部刺激・焦点切除術
Research Abstract

頭頂葉に焦点を有する3症例に対して,PET検査により焦点を推定し,全例で同意のもとに頭蓋内電極を留置した.留置後にデジタル脳波計を用いて発作起始部および伝播様式を検討した.さらに留置した硬膜下電極を用いて脳機能マッピング(言語野,一次運動野および一次感覚野,運動関連野(補足運動野)の局在を同定した.症例1:23歳男性で右方擬視する発作を繰り返していた.側頭葉てんかんも疑い,両側の海馬・扁桃体および前頭葉・頭頂葉にストリップ電極を留置した.発作は左の角回より起始していたが,MRIでは異常所見は認められなかった.言語野のマッピングにより言語中枢の存在しないことを確認してから,左角回の焦点を切除し,発作は全く消失した.組織は皮質異形性であった.本症例では海馬刺激による記憶テストおよび扁桃体刺激による自律神経反応を発汗量を連続計測したが,その結果は現在分析中である.症例2:10歳女児.左下肢のクローヌス様の不随意運動が発作性に繰り返されていた.MRIにて右頭頂葉に皮質異形性を示唆する所見があり,硬膜下電極を留置したところ,発作は頭頂葉内側部〜左下肢運動野に及んでいた.焦点切除を行い発作は現在消失している.この患児では発作開始時には補足運動野にも発作波がおよんでおり,発作の開始に対する補足運動野の関与が示唆された.19歳女性.右頭頂葉の一次感覚野に焦点を有していた.MRI上異常所見はなく,PETにて底代謝域が足〜手の感覚野に認められた.頭蓋内電極留置により焦点を切除したが,発作のコントロールが不良であったため,再手術を施行し現在発作は月1回以下に減少している.本患者では脳機能マッピングの際に,運動関連電位を前運動野より記録し補足運動野と同定することができた.以上のようにてんかん患者の焦点同定に際して,硬膜下電極より運動野,言語野だけでなく運動関連電位より補足運動野の同定も可能となっている.

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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