1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09307050
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
塩入 孝之 名古屋市立大学, 薬学部, 教授 (20012627)
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Keywords | 生物活性 / 天然有機化合物 / 効率的構築 / 大量合成 |
Research Abstract |
我々は顕著な生物活性を有しながら、微量にしか存在しない天然有機化合物の大量合成につながる立体選択的かつ効率的構築法の確立を目指して研究を展開し、今日迄に多大な成果をあげて来た。微量の生物活性天然物を大量供給できれば、その化合物の種々の生物活性が詳細に調べられ、その活用が一段と促進させることはいうまでもない。本研究は従来からの我々の研究の延長上にあるものである。微量生物活性天然有機化合物としては、actinomyceteから単離され人間のがん細胞の成長抑制作用を有するアマミスタチンA、二枚貝から採取されたDNAポリメラーゼ阻害活性を有するフラボクリスタマイドA、海綿より単離され抗真菌作用を有するマイコチアゾールなどをとりあげ、これらの効率的合成法を検討し、三つの化合物すべてを合成することができた。今後は更に他の微量天然物について合成を推進する予定である。
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