1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09308024
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
山下 哲 群馬大学, 医学部, 教授 (50025623)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 博之 群馬大学, 医学部, 講師 (00235897)
立井 一明 群馬大学, 医学部, 講師 (00192633)
曽根 道夫 群馬大学, 医学部, 助手 (00302464)
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Keywords | ホスホリパーゼD / リゾホスホリパーゼ / ショウジョウバエ / ラット / クローニング / PHドメイン / 阻害因子 |
Research Abstract |
1. オレイン酸活性化型ホスホリパーゼD(PLD)精製の過程で酵素を強く阻害する脂質性阻害因子がブタ大腸粘膜に存在することを見出したのでそれらの精製,同定を行った.内在性PLD阻害因子はリゾホスファチジルセリン,ホスファチジルイノシトール,リゾホスファチジルイノシトールと同定された.またこれらのリン脂質(純化したもの,および市販品)をPLD1,PLD2,および脂肪酸依存性PLDに添加するといずれのPLDアイソホームも低濃度(10μMオーダー)で阻害した. 2. 発生におけるPLDの役割を明らかにするためショウジョウバエのホスホリパーゼD遺伝子と初期胚ライブラリーからcDNAをクローニングした.ショウジョウバエPLDは1278アミノ酸残基から成り,分子量は145Kであった.動植物,酵母のPLDで共通してみられる5個所のコンセンサスはすべて含まれており,PXドメイン,PHドメイン,および活性部位と考えられる2つのHKDモチーフは完全に保存されていた. dPLDとPLD1,PLD2との相同性はそれぞれ37.36%でそれらと等距離にあると考えられた.遺伝子は第2染色体(2R42A16-18)にマップされた.RNAプローブを作成し,in situ hybridizationによってPLDが発生のどの時期に発現するのか調べたところ,発生過程の中で卵,およびblastoderm初期にのみ発現しておりdPLDが発生初期に機能する酵素であることが示唆された. 3. リゾホスホリパーゼは低分子型(24kd前後)と高分子型(60kd前後)に大別される.230アミノ酸から成る低分子型リゾホスホリパーゼに引き続いて高分子型についても肝臓から酵素を精製し,抗体を用いてクローニングに成功した.酵素は564アミノ酸から成り低分子型と相同性はなく,N末側にアスパラギナーゼ相同域を含み,C末にロイシンジッパー,アンキリンリピートを有していた.
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[Publications] Sugimoto,H.et al.: "Characterization of the transacylase activity of rat liver 60-kDa lysophospholipase-transacylase" Biochim.Biophys.Acta. (印刷中).
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[Publications] Yoshida,M.et al.: "Enhanced levels of oleate-dependent and Arf-dependent phospholipase D isoforms in experimantal colon cancer" Oncol.Res.(印刷中).
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[Publications] Toyoda,T.et al.: "Sequence,expression in Escherichia coli,and characterization of lysophospholipase II" Biochim.Biophys.Acta. 1437. 182-193 (1999)
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[Publications] Kawabe,K.et al.: "Identification of lipid inhibitor of mammalian phospholipase D" J.Biochem.123. 870-875 (1998)
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[Publications] Sugimoto,H.et al.: "Cloning and expression of cDNA encoding rat liver 60-kDa lysophospholipase containing asparaginase-like region and ankyrin repeat" J.Biol.Chem.273. 12536-12542 (1998)
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[Publications] Katayama,K.et al.: "Cloning,differential regulation and tissue distribution of alternatively spliced isoforms of ADP-ribosylation factor-dependent phospholipase D from rat liver" Biochem.J.329. 647-652 (1998)
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[Publications] 山下 哲: "広川タンパク質化学 第4巻" 広川書店, 224 (1998)
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[Publications] 山下 哲: "生物薬科学実験講座 第3巻" 広川書店, 315 (1998)