1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09351002
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐藤 隆夫 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (60272449)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北崎 充晃 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助手 (90292739)
立花 政夫 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (60132734)
瀬山 淳一郎 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助手 (90302653)
西田 真也 NTT基礎研究科, 情報科学部, 研究主任
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Keywords | 実験心理学 / 知覚心理学 / 運動視 |
Research Abstract |
本研究は運動視研究のために,空間的解像度,時間的解像度,輝度解像度,蓄積可能な画像数,画面サイズに関してこれまでの装置の限界を改善した表示系を開発し,こうした表示系を中心とした総合的な運動視研究用のシステムを構築することにある. 昨年度までに基本的な表示系の整備を終えたので,今年度は去年までに整備した装置の現実的な研究場面での実証実験をすすめるとともに,新たに3次元データ取得,刺激生成環境の整備に努めた. 3次元データ取得に関しては,いくつかの市販品を検討した結果,ミノルタ社のVIVID-700という製品が最も優れているとの結論に達し,当該製品を導入し利用技術のの開発を進めた.また,ビデオ・プロジェクターとデジタルカメラを組み合わせて人間の頭部,顔面のランダムドット・ステレオグラムを生成する簡易な技術を開発した.また昨年までに導入した眼球運動収録装置を中心とした実験環境をさらに整備するとともに,眼球運動に関しては輻輳運動に関する実験,視覚誘発電位に関しては,運動定義,および奥行き定義輪郭に対する反応記録の実験をすすめ,実験環境の現実的な研究場面における実証をすすめた.さらに,東京大学インテリジェント・モデリング・ラボラトリーの仮想現実環境を用い,運動,立体視刺激に対する注意と身体動揺に関する実験を実施し,大型画面環境の実験心理学的な実用性に関する検証を進めた.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 佐藤隆夫(共著): "Perceptual learning and its generalization"J. of the Acoustical Society of Japan. (印刷中).
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[Publications] 佐藤隆夫(共著): "Tilt dependency of slant aftereffect"Vision Research. 40. 357-362 (2000)
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[Publications] 佐藤隆夫(共著): "相対運動からの相対運動検出と奥行検出"基礎心理学研究. 18. 23-37 (1999)
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[Publications] 佐藤隆夫(共著): "自発的注意が決定する視覚性自己運動知覚"日本バーチャルリアリティー学会論文誌. 4. 505-510 (1999)
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[Publications] 佐藤隆夫(共著): "運動情報からの表情知覚"基礎心理学研究. 18. 97-98 (1999)
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[Publications] 佐藤隆夫(共著): "対象の運動速度の過大視,過小視"基礎心理学研究. 18. 95-96 (1999)