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1998 Fiscal Year Annual Research Report

酸化物の構造相転移研究のための中性子回折装置

Research Project

Project/Area Number 09354004
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (A)

Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

野田 幸男  東北大学, 科学計測研究所, 教授 (80127274)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大嶋 健一  筑波大学, 物理工学, 教授 (70109271)
澤 博  千葉大学, 理学部, 助教授 (50215901)
梶谷 剛  東北大学, 工学研究科, 教授 (80134039)
Keywords中性子回折 / 4軸回折計 / 構造相転移
Research Abstract

本研究課題で作成した中性子回折装置は、制御装置と光学系を取り付けて、原子力研究所東海研の改造3号炉ガイドホールT22に設置された。モノクロメーターや石床など、建造物となる付帯設備は東大物性研により作成された。今年度は次の4点に絞って研究を実施した。
1. 4軸回折計の制御装置の仕様作成と製作
2. 逆格子での測定を可能とするソフトウェアーと温度制御のためのソフトウェアーの作成
3. モノクロメーター結晶のX線による評価と中性子を使用した組み立て
4. h-BaTiO_3の強誘電性構造相転移の中性子粉末回折による精密構造研究
4軸回折計の制御装置は所定の原子力研究所3号炉ガイドホールに設置された。本年度は、3号炉のトラブルにより、8月以降運転が見合わされ、石床工事が大幅に遅れ、装置のテストはマックサイエンス加賀工場で行った。最終的には、3号炉ガイドホールのT22ポートにて検収を行った。
ソフトウェアーの作成は順調にいったが、中性子を使用できなかったので、実験を伴うテストは来年度となる。
X線を使用したモノクロメーター結晶の評価は実施することが出来、モノクロメーターのアイデア共々、国内の学会及びアジア結晶学会にて発表を行った。中性子を使用したモノクロメーター組み立ては実施不可能な状態だったので、来年度に行う。
これらの、単結晶中性子4軸回折装置の作成と合わせて、中性子が酸化物の構造相転移の研究に有効であることを検証するために、h-BaTiO_3の強誘電性構造相転移の研究を、中性子粉末回折によりおこない、多大の成果を得た。この結果は、粉末法のため、空間群等は放射光利用と組み合すことによって得られた。結果は、いくつかの国際会議と物理学会で報告された。プロシーディングは現在印刷中である。

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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