1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09355034
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
パーク チョル 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30271612)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高山 和喜 東北大学, 流体科学研究所, 教授 (40006193)
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Keywords | 衝撃風洞 / 解離原子濃度 / 分光測定 / 真空紫外線 |
Research Abstract |
本研究の目的は、衝撃風洞で生成される極超音速の流れの化学的状態を実験的に測定する装置を開発する事である。衝撃風洞は、本来の目的に従い科学技術庁の航空宇宙技術研究所角田宇宙推進技術研究センターに設置された物を対象にする。本年度では、前年に他の研究費で購入された分光器、光源及び本科研費で購入された機材を使い、本研究目的達成の可能性の評価が行われた。目的達成には(1)分光器の性能が十分である事、つまり波長解像度と光の信号に対する光電子管の電圧出力が十分である事、(2)光源の性能が十分である事、つまり使用波長である120から130ナノメートルでの真空紫外線の光出力の強度が十分であることおよびその強度が時間的に変化しない事、および(3)衝撃風洞の性能が十分である事、つまり生成された化学種の量が測定可能の最低値より高い事が要求される。(1)と(2)は衝撃波風洞の外部で行われる。 評価の結果としては、分光器の性能は十分であるが、光源の性能はかろうじて目的達成に可能であると分かった。その理由は光出力の強度が想定値より弱く、しかも若干の時間的変動が見られたからである。衝撃風洞の性能は分光器と光源を衝撃風洞にどう組み合わせ装着するかによる。今年度には、その装着の設計が完成された。その装着にもとづいて最新の二つの計算コードを使い性能評価をした。その一つは衝撃波風洞の流れの予測をするコードであり、も一つはその予測された化学状態のもとでの真空紫外線の吸収度を計算するコードである。その評価結果、これもまたかろうじて目的達成可能であると判断された。
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Research Products
(1 results)