1998 Fiscal Year Annual Research Report
シミュレーションシステムの導入による歯科臨床教育の合理化・能率化
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09357018
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
岩久 正明 新潟大学, 歯学部, 教授 (70013927)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新谷 英章 広島大学, 歯学部, 教授 (80034239)
河野 篤 鶴見大学, 歯学部, 教授 (00064345)
田上 順次 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (50171567)
西川 博史 明海大学, 歯学部, 教授 (90049388)
加藤 煕 北海道大学, 歯学部, 教授 (60001020)
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Keywords | 歯科シミュレーション教育 / 疑似窩洞形成システム / 3次元コンピューターグラフィックス / 歯内治療実習用歯牙模型 / 歯内治療実習用顎模型 / 窩洞の自動評価 / 適性荷重切削トレーニングシステム / 歯内療法記録システム |
Research Abstract |
本研究では、歯科臨床を模したシミュレーション教育のための機材の開発、それに伴う教育ソフト製作、歯科診療システムにコンピューターを導入し、診療姿勢、切削圧の制御、作製物の評価等を自動的に判定し自己評価が可能となるシステム構築のための基礎的データの収集と試作等々この課題に多角的に取り組み、歯科臨床シミュレーション教育の合理化と能率化を計るための総合的システムの確立を目的として行なわれた。 1.現在の歯科臨床教育の中でシミュレーション教育がどの程度行なわれているか全国29大学、71講座を対象に、アシケートによる実態調査を行った。2.歯周治療の病態と治療に関わる視覚に訴える動的な教材をコンピューターグラフィックスを使用して開発し、これを使用した教育法とこれまでの教育法との比較を行った。3.コンピューターグラフィクスを応用し、窩洞形成を疑似体験できるシステムの開発を試みた。4.シミュレーション教育のための模型ならびに機材の試作、改良を行った。5.画像取り込みによる窩洞形成の評価について検討した。6.シミュレーションシステム導入のため術者の生理的な診療姿勢について解析した。7.実際に歯科診療シミュレーション装置を使用した場合の使用状況と問題点について検討した。8.適切な荷重で歯牙を切削する感覚を会得するシステム、ならびに歯内療法の器具操作を記録分析しフィードバックしながら実習を進めていく装置について考案しその有用性について検討した。 本研究は極めて新しい分野で歯科臨床の全科に及ぶものであり、2年間の研究を通じて、また新たな問題も提起され継続研究の必要性が高い事が明かとなった。
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[Publications] 畑 良明: "歯科保存学実習における項目別窩洞形成評価,ー93年度から96年度における窩洞の自己評価の推移ー" 東日本歯学誌. 17巻1号. 133-144 (1998)
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[Publications] 菅谷 勉: "臨床実習および卒後研修用の歯周病模型の検討" 第8回DSTS研究発表論文集. 135-142 (1998)
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[Publications] 辻 武司: "シミュレーション教育における画像数値解析に関する研究ー計測と最適化法の諸問題についてー" 第8回DSTS研究発表論文集. 65-71 (1998)
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[Publications] 荊木祐司: "歯科保存学基礎模型実習の現況,ーアンケート調査による検討ー" 第9回DSTS研究発表論文集. (印刷中). (1999)
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[Publications] 菅谷 勉: "臨床実習および卒後研修用の歯周病襖型の検討.第2報 歯肉,接着材の改良について" 第9回DSTS研究発表論文集. (印刷中). (1999)
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[Publications] 岩瀬弘和: "窩洞形態評価へのコンピューター分析装置への応用" 第9回DSTS研究発表論文集. (印刷中). (1999)
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[Publications] 倉地祐治: "ファントムDSTを用いた切削シミュレーションシステムについて" 第9回DSTS研究発表論文集. (印刷中). (1999)