1997 Fiscal Year Annual Research Report
学校教育における教科書の体様とその教育効果に関する調査研究
Project/Area Number |
09400001
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Research Institution | Japan Textbook Research Center |
Principal Investigator |
藤村 和男 財団法人教科書研究センター, 研究部長 (60291952)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高倉 翔 明海大学, 外国語学部・教授, 副学長 (50030268)
川野辺 敏 常葉学園大学, 教育学部, 教授 (10000001)
奥田 真丈 川村学園女子大学, 副学長 (00126377)
岡本 光司 静岡大学, 教育学部, 教授 (70169150)
新井 郁男 上越教育大学, 学校教育学部, 教授 (30000061)
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Keywords | 教科書 / 教科書観 / 図版 / 挿絵 / 写真 / ページ数 / 体裁 / 教育効果 |
Research Abstract |
1.まず、教科書編集者からみた教科書の体様についてヒアリングを行ったが、現在の教科書は、定価(認可制)の制約があるので、ページ数や色ずり度数などについては、制限せざるをえない面があり、学習材としての教科書という視点からみると、必ずしも望ましい教科書づくりが行われていないことが判明した。 2.教科書の体様(装丁、判型、ページ数、重さ、活字の大きさ、並べ方、色度数、写真、挿絵、図表など)とその教育効果との関係を調査研究するにあたっては、その体様は、教育内容と深い関係があり、教育内容との関係をぬきにして、独立して体様とその教育効果を論ずることは、できないということになり、教育内容との関係において体様を考え、その教育効果を調査研究することとなった。 3.教科内容と体様そしてその教育効果を論ずるに当たっては、現行の教科書を分析したうえで現場の教師の教科書観、教科書の体様についての考え方、児童生徒の体様についての考え方などをアンケート調査によって調査研究することになり、その原案を、国語、算数・数学、理科、英語についてまとめ、一部を平成9年度に実施した。 4.実践研究グループは、国語、算数・数学、理科、英語について、体様とその教育効果を調査研究するため、教育内容のOne Unitについて、それぞれ実験用の、教材(教科書の一部)を作成した。 5.国際比較研究グループは、外国教科書の収集と分析をすすめ、「諸外国の教科書の体様」について、レポートをまとめた。アメリカの教科書は、ハードカバーでページ数も多く、学習材としての性格が強いこと、これに対し、ヨーロッパの教科書は写真ではなくイラストが多いなどの特徴がある。
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