1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09400011
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Research Institution | AICHI GAKUIN UNIVERSITY |
Principal Investigator |
藤田 幸男 愛知学院大学, 大学院・商業研究科, 科長 (30063572)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
喜多村 和之 国立教育研究所, 教育政策研究部, 部長 (30034664)
馬越 徹 名古屋大学, 教育学部, 教授 (60000030)
天野 郁夫 国立大学財務センター, 研究部, 教授 (50022398)
舘 昭 学位授与機構, 審査研究部, 教授 (50116282)
黒羽 亮一 常磐大学, 国際学部, 教授 (80192045)
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Keywords | ユニバーサル化 / 高等教育改革 / 高等教育システム / 学士課程教育 / 学力 / グローバル化 / 情報化 / ユニバーサル化のシナリオ |
Research Abstract |
わが国の高等教育がユニバーサル化へ突入している状況に照らし、諸外国における高等教育のユニバーサル化の現状と問題点を的確に把握し、その分析結果を基礎として、わが国の今後の高等教育政策への提言を試みるのが、本研究の目的である。 平成11年度は本研究の最終年度であり、平成11年8月5日〜7日に開催した集中研究会を5回の研究会を行ない、(1)情報化は大学をどう変えるかと(2)ユニバーサル化と学費ならびに家計負担という個別的問題について検討を加えるとともに、最終報告書の作成に向けて、第1年度および第2年度の研究を基礎として、これまでに明らかになった課題の整理を行った。 この結果、3年間にわたる研究の成果を、(1)ユニバーサル化の過程、(2)ユニバーサル化の課題、および(3)ユニバーサル化の展望の3部に整理し、公表することとなった。第I部ユニバーサル化の過程では、(1)高等教育改革の構想ー歴史的展望、(2)高等教育システムの変動(1)-エリートからマスへ、(3)高等教育システムの変動(2)ーマスからユニバーサルへを検討し、第II部ユニバーサル化の課題では、(1)学士課程教育、(2)大学院制度、(3)「質」の保証、(4)「学力」の問題、(5)教育費と財政、(6)私学経営、(7)国際化・グローバル化、(8)情報化に分けてユニバーサル化の衝撃を検討し、アメリカの経験もふまえ、わが国の高等教育の将来について予測される三つのシナリオを明らかにした。研究の成果は近々公表する予定である。
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