1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09410044
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
板倉 達文 名古屋大学, 人間情報学研究科, 教授 (10139389)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
涌田 幸宏 名古屋大学, 人間情報学研究科, 助教授 (30255020)
河村 則行 名古屋大学, 情報文化学部, 助教授 (30234131)
黒田 良彦 名古屋大学, 情報文化学部, 助教授 (30170137)
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Keywords | シリコン・アレー / 産業セグメント / イントラネット / Web ビジネス / インターネット ビジネス / Digital Change Managemin(DCM) |
Research Abstract |
これまでの二年間は主として日本における主要企業の情報化戦略に重点を置いて調査および聞き取り等を重ねてきたのであるが、今年度は我が国の情報化の意味を外国との比較によってより明瞭にするためにアメリカ・ニューヨーク市のSillicon Alleyに赴き、現地においてシリコン・アレーの形成発展に巨大な役割を果たしたNY市のEDC(Economic Development Committee)の幹部とインタビューし、さらに複数の幹部とわれわれ調査団との間でミーティングを開催してもらうことができた。その他、シリコン・アレーの形成発展についてもっとも詳しいと言われるモス教授とも対談し討論することができた。 総じて言えば、アメリカにおけるインターネット企業の展開は日本とは格段の差があり、既に情報関連の産業セグメントが明確に形成されており、各セグメントにおける企業展開の原則及び標準が自覚的に追求される段階に到達している。これは日本における状況とは著しく異なる点であり、今後のネット関連の企業展開は大きくアメリカに水をあけられることになるものと予想される。 特に注目すべきは従来行政の関与が忌避されていたアメリカにおいて、シリコン・アレーの場合には、行政による産業指導と育成が積極的に行われたことである。 このことは産業に対する規則・指導が一般的に悪いのではなく、規則・指導における原則の賢明さが問題であることを示していると思われる。 今後もこの方面の調査は、経済的環境の問題も含めて、継続したいと考えている。
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