1999 Fiscal Year Annual Research Report
都市におけるサービス化現象の展開に関する実証的研究
Project/Area Number |
09410058
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Research Institution | BUKKYO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
富田 英典 佛教大学, 社会学部, 教授 (50221437)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
富田 和広 広島女子大学, 国際文化学部, 助教授 (50285417)
中根 光敏 広島修道大学, 人文学部, 助教授 (40212089)
志村 哲郎 山口県立大学, 社会福祉学部, 教授 (50264982)
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Keywords | サービス社会 / 家族 / 高齢化 / ハンディキャップ / 情報 / 青少年 / 性 |
Research Abstract |
本研究は、現代人の生活全般を特徴づける傾向を「サービス化社会」というキーワードから明らかにすることにより、この「サービス化現象」が社会全般にどのような影響を及ぼしているのか、また、都市における日常生活にどのような変化を生み出しているのかを社会学的な観点から総合的に研究することを目的としている。本年度は、3年間の研究期問の最終年度にあたる。そこで、前半は研究全体の打ち合わせと研究内容の検討を行った。昨年度は「家庭生活とサービス化」と「高齢化社会とサービス化」の2つの質問紙調査を実施する予定であったが、そのうち「高齢化社会とサービス化」に関する質問紙調査は、関係機関との調整が手間取り本年度に持ち越されていた。そこで、本年度の前半に、その調査を大阪府立老人総合センターを通じて実施した。その後、データの入力と単純集計の作成を行った。これと平行して、過去2年間にわたって実施してきたフィールドワークや収集した資料の整理と分析を行った。後半は、これまで実施してきた2つの質問紙調査の結果分析を継続して行うと同時に、補足資料の収集を行った。さらに、これまで実施してきたフィールドワークの分析と収集した資料の総合的な分析を行った。報告書の執筆方法などについては、夏期休暇中に合宿を行い慎重に検討した。その結果、4名の研究協力者にも執筆を依頼し、できるだけ総合的な研究報告書を作成することにした。そして、年度末に向けて、3年間の研究成果をまとめるために、研究成果報告書の作成を行った。
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Research Products
(9 results)
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[Publications] 富田英典: "キッズマーケットの変遷と子どもの現在"月刊小児歯科臨床. 2月号. 12-15 (1999)
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[Publications] 富田英典: "コミュニケーションと社会:メディア文化の現在"満田久義・青木康容編著 『社会学への誘い』 朝日出版社. 116-126 (1999)
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[Publications] 富田英典,岡田朋之,松田美佐: "移動メディアの受容と変容"黒岩政男監修 『情報の空間学』 NTT出版. 220-241 (1999)
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[Publications] 中根光敏: "現代日本社会における都市下層の変貌-野宿者の可視化が意味するもの-"日本都市社会学会編 『日本都市社会学会年報』. 17. 39-54 (1999)
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[Publications] 富田英典: "情報化と流行"橋元良明・船津衛編 『(シリーズ・情報環境と社会心理5)情報化と社会生活』 北樹出版. 108-131 (2000)
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[Publications] 富田英典: "情報化と生活環境"飯田哲也・早川洋行・浜岡政好・林彌富編 『応用社会学のすすめ』 学文社(印刷中). (ページ未定). (2000)
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[Publications] 富田英典,森谷健編: "メディアの中の<私>"『落ち着かない<私>と<社会>』 福村出版. (印刷中)(ページ未定). (2000)
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[Publications] 富田英典: "富田英典の「嘉門達夫」で社会学:愛とパロディーの若者文化"東洋館出版社. 273 (1999)
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[Publications] 富田英典・藤村正之編: "みんなぼっちの世界"恒星社厚生閣. 139 (1999)