1999 Fiscal Year Annual Research Report
現代家族の変容と家族ライフスタイルの多様化に関する実証的研究
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09410060
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Research Institution | Konan University |
Principal Investigator |
野々山 久也 甲南大学, 文学部, 教授 (30067863)
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Keywords | 現代家族の変容 / 家族ライフスタイル / 親子ライフスタイル / ライフスタイルとしての母親役割 / 夫婦ライフスタイル / 夫婦の合意形成 / 介護ライフスタイル / 介護ネットワーク |
Research Abstract |
本研究は、少子化や長寿化、高度情報化など今日的な社会変動を背景に顕在化しつつある「家族ライフスタイルの多様化」に焦点をおき、実証的研究をすすめることを目的としてきた。とりわけ家族そのものが自分らしさを追求しようとしている個人が主体的に選択するものとなってきているという仮説のもとに、質的および量的の両面から調査を実施し、知見を得ようとした。それから、家族の今後の動向やそうした動向に付随する問題点を考察し、これからの家族福祉についても提言を行なうことも目指してきた。 平成9年度においては、夫婦関係、親子関係、ならびに介護関係に焦点をおいた面接調査を中心に実施してきた。この成果については第49回関西社会学会においてや第71回目本社会学会において報告してきた。各報告において「家族ライフスタイルの多様化」が個人の選好動機にもとづいて選択されたライフスタイルとしてのものなのか、それとも規範拘束的ないしは集団拘束的に強いられたり、あるいは状況妥協的に受け入れざるを得なかった生活様式としてのものであるのかについて明らかにすることができた点を強調し、多くの研究者からの関心を得た。 平成10年度においては以上の知見をもとに、さらに量的調査としての質問紙調査を実施した。これは兵庫県の都市部(神戸市東灘区、西宮市、芦屋市、宝塚市)に居住する35歳以上65歳未満の既婚男女を母集団に2000ケースを抽出し、郵送法にて実施した。今年度(平成11年度)においては、以上の質的調査と量的調査(質問紙調査)の総合的解析を行なった。その結果の詳細な成果については、『研究成果報告書』として刊行した。
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