学校と大学のパートナーシップに基づく教育実践の基礎的調査研究

1997 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 09410073
• Research Institution: Naruto University of Education
• Principal Investigator: 本多 泰洋 鳴門教育大学, 学校教育研究センター, 教授 (50238820)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 石田 美清 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (20144785) ; 佐古 秀一 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (30153969) ; 淺野 弘嗣 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (30099593) ; 田甫 桂三 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (80100973) ; 木村 捨雄 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (90000059)
• Keywords: パートナーシップ / 教育実践 / 学校 / 大学

Research Abstract

本研究は,教育研究者と教育実践者の強固なパートナーシップと連携によって,教育実践の諸課題の認識とその解決につながる新しい学術体系の確立に必要な,基礎的な調査・研究を推進しようとするものである。研究者と実践者の共同研究体制を確立するために,各分野の教育実践課題の明確化とその共有,そして,それらの教育実践課題の解決・改善のための研究手法と基礎的方法論を開発しようとするものである。研究初年度の平成9年度は,以下のような研究を遂行した。
(1)研究者と実践者の共同研究体制の条件整備のために,各研究領域における教育実践上の課題の整理
(2)実戦者に対する質問紙調査によって,学校における教育実践課題を明らかにするため,質問紙調査項目の作成と整理
(3)研究者と実践者のコミュニケーション形成のための,各研究領域における教育実践研究に係わる用語の整理
(4)実践者に対する質問紙調査によって,各研究領域における教育実践研究に係わる用語に対する教育実践者の理解や認識を明確にするための準備作業
(5)国内の教育実践者とのパートナーシップに関する資料の収集
(6)外国の教育機関における教育実践者とのパートナーシップに関する資料の収集
(7)米国の大学の教育学部・教育学研究科における教育実践者とのパートナーシップに関する資料の収集
(8)大学(研究者)と学校(実践者)の強固なパートナーシップの確立を実現するために,地域社会の教育委員会及び特定の学校との連携関係構築の実践的試み
しかしながら,上記(1)〜(8)のいずれの研究内容も,わずか1年間で充分な成果を上げることができる程容易な内容ではない。次年度以降も引き続き(1)〜(8)の研究を継続するとともに,掘り下げた教育実践における諸課題の研究と分析を行う計画である。

Research Products

• [Publications] 本多泰洋: "米国の小学校における教師と保護者のパートナーシップ" 鳴門教育大学研究紀要(教育科学編). 第13巻. 167-173 (1998)
• [Publications] 本多泰洋, 淺野弘嗣, 田甫桂三, 石田美清, 巽幸孚: "国立教育系大学のカリキュラム分析と問題点" 鳴門教育大学学校教育研究センター紀要. 第12巻. 71-79 (1998)
• [Publications] 安好博光: "動作法未経験者の訓練技法に対する指導・助言の効果" リハビリテイション心理学研究. 第24巻. 67-80 (1997)
• [Publications] 山崎勝之, 山下文代: "日本版児童用タイプA検査(MYTII)の作成" 健康心理学研究. 第10巻・第2号. 21-30 (1997)
• [Publications] 佐古秀一: "教育経営研究における実践性に関する基礎的研究" 日本教育経営学会紀要. 第39号. 28-39 (1997)
• [Publications] 石田美清, 服部成男: "小・中学校教師と適応指導教室指導員の指導観" 鳴門教育大学研究紀要(教育科学編). 第13巻. 41-46 (1998)
• [Publications] 麻生誠, 岩永雅也 編: "創造的才能教育(本多泰洋,第5,8,9章執筆)" 玉川大学出版部, 238 (1997)
• [Publications] 島井哲志 編: "健康心理学(山崎勝之,第7章執筆)" 培風館, 183 (1997)