1997 Fiscal Year Annual Research Report
生き方についての高校生の学習実態と教員の指導効果に関する研究
Project/Area Number |
09410080
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
佐藤 全 国立教育研究所, 教育経営研究部, 部長 (50004114)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 稔 東京理科大学, 理工学部, 助教授 (00196106)
坂野 慎二 国立教育研究所, 教育経営研究部, 主任研究官 (30235163)
小松 郁夫 国立教育研究所, 教育経営研究部, 室長 (10130296)
坂本 孝徳 国立教育研究所, 企画調整部, 企画調査官 (10149297)
菊地 栄治 国立教育研究所, 教育経営研究部, 主任研究官 (10211872)
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Keywords | 生き方 / 進路選択 / 判断力 / 自己実現 / 職業 |
Research Abstract |
1生き方指導についての基礎的研究 学校教育政策において重視されている「生き方」についての概念と、進路指導の実態について基礎的な考察をすすめた。中教審のいう「生き方」は、自己学習能力、主体的判断力、問題解決力を基盤として、子どもがみずからに相応しい生き方を選択していくことを意味することが分かった。そこで、中学校卒業者の進学率から見て準義務教育機関化すると同時に完成教育機関化している高等学校の進路指導実態に関する先行研究を検討したところ、高校に在学中に受けた進路指導が役だったのは回答者の2割程度に過ぎないことが判明した。生き方の力が最も問われる進路選択において、高校の進路指導は見直されなければならにことが明確になった。 2学校教育による生活能力形成に関する調査の実施 高校生の生き方の基盤は、義務教育の修了年齢までの基礎的な諸能力と資質のうえに形成されると仮定される。小中学校の教育が形成することを目指す諸能力のうち、もっとも基本的な、読み書き能力、計算能力、体力、遵法精神、奉仕、協力、倹約、生命尊重、芸術鑑賞、勤勉努力などを、学校で身につけたか否かについて実証的に解明するために、20歳以上の国民3000名を対象とする調査を実施し、第一次分析に着手した。
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