1999 Fiscal Year Annual Research Report
生き方についての高校生の学習実態と教員の指導効果に関する研究
Project/Area Number |
09410080
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
佐藤 全 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (50004114)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊地 栄治 国立教育研究所, 教育経営研究部, 主任研究官 (10211872)
岩木 秀夫 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (90114389)
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Keywords | 高等学校 / 生き方 / 生きる力 / 進路指導 / 職業教育 / 学校経営 |
Research Abstract |
1.高校生の「生き方」学習の実態と課題 職業観、大学観、結婚観、家族観など「生き方」の選択にかかわる事柄について、現在の高校生は、考えたり学習する機会をほとんどもっていない。その学校経営上の要因は、教科や専門の枠を越えた学校全体の目標を達成する組織体としての協働体制が確立されていないことにあるといえる。 2.高校生の進路選択能カと職業教育のあり方 高校生の進路展望は過半数が具体性に欠けるか未定であり、「生き様」や「生き方」について考える契機はテレビ等のマスコミが最大であり授業や教員の影響力を越えている。高校を含む中等教育段階における職業教育や職業観の育成は、理論的な学習と技能実習を結合すること、また、職業資格の取得に連結する教育訓練を諸団体と連携して行うことなどを可能にする条件や制度の整備を必要とする。 3.「生き方」教育の基本教科としての「教育科」創設の必要性 高校生は、卒業後の進路が違っても、その大多数は親や地域構成になり、次世代の人間形成に直接・間接にかかわることになる。このことは、子を監護・教育できる親を育成する「教育科」創設の必要性を示唆しており、この必要性は民法第820条(監護教育条項)の沿革的な考察の結果によっても裏付けられる。
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Research Products
(1 results)