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1997 Fiscal Year Annual Research Report

戦争遺跡に対する考古学的調査及び研究方法の検討

Research Project

Project/Area Number 09410105
Research InstitutionUniversity of the Ryukyus

Principal Investigator

池田 栄史  琉球大学, 法文学部, 教授 (40150627)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 後藤 雅彦  琉球大学, 法文学部, 講師 (30291553)
Keywords戦争遺跡 / 戦跡考古学 / 南風原陸軍病院壕 / 第32軍沖縄守備隊 / 第32軍津嘉山経理部壕 / 防衛庁沖縄戦史記録
Research Abstract

研究期間3ヶ年の初年度である平成9年度は、本研究の調査対象地域として、沖縄県島尻郡南風原町を選び、この地域における太平洋戦争、特に沖縄戦時における関係施設や実際の戦闘過程におけるさまざまな出来事に関する情報の収集と、こらについての一部現地調査を行なった。
まず、情報の収集については、沖縄戦時の状況について、既に綿密な聞き取り調査が進められている町史や各字毎の戦時記録、また沖縄県関係の戦史記録の中から、南風原町内に戦争関係施設や出来事に関する部分について、悉皆調査を行なった。特に、南風原町内に設けられていた沖縄守備隊(第32軍)関連施設である陸軍病院(壕)や経理部(壕)については、防衛庁に残る沖縄戦記録からの抜粋作業を行なった。
また、考古学的調査については、南風原町が継続的に実施している陸軍病院壕第二外科壕群発掘調査に参加し、第19号壕入り口部の確認作業を行なった他、同町津嘉山に所在する第32軍経理部壕群については、津嘉山集落内での壕と戦時中の状況に関する聞き取り調査を行なうとともに、その一部について現地での現況地形測量調査を実施した。
戦時記録や聞き取りによる情報と、戦後半世紀以上を経た現地での状況確認は現況の変化が激しく、極めて困難なことが改めて実感されるが、記録や聞き取りでは把握できなかった状況が地形測量調査や発掘調査によって明かとなる例も多いことも、また確認された。本年度の成果や反省を踏まえながら、次年度以降の調査を進めることとしたい。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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