1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09420008
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
玉井 克哉 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (20163660)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島並 良 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 助手 (20282535)
平嶋 竜太 早稲田大学, 国際情報通信研究センター, 助手 (70302792)
隅藏 康一 東京大学, 先端科学技術研究センター, 助手 (80302793)
斎藤 誠 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (00186959)
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Keywords | 種苗法 / 特許法 / 試験・研究 / 均等論 / ゲノムプロジェクト / バイオテクロノジー |
Research Abstract |
現在、国内外を問わず、バイオテクノロジーの研究開発が盛んであるが、この技術について法的側面からも強力にバックアップすることを目的として、研究成果の保護形式と権利の範囲に関する研究を進めてきた。 保護形式については、植物・医薬品・遺伝子解析データという、3つの圭要なバイオテクノロジー成果物に着目し、それぞれについて問題点を抽出し、検討を行った。 1. 植物新品種に関しては、種苗法と特許法の2つの保護形式が考えられ、両者の適用関係の競合が問題となる。争訟上の論点などを概観した上で、これら2つの保護形式をいかに使い分けるべきかを考察した。 2. 医薬品に関しては、試験・研究のための発明の実施がどの範囲まで特許権の効力外とされるかが、国際的にホットな話題となっている。諸外国及び我が国のこれまでの動向や裁判例を踏まえた上で、望ましいあり方を提唱した。 3. ゲノムプロジェクトの進展に伴い、ESTのデータが蓄積されている。米国ではこれに特許を付与するという動きがあり、論争が生じているが、そもそもこのような基礎的な解析データに特許を与えるべきであろうか。実験に携わる研究者の見解も踏また上で、この問題について考察した。 また、権利範囲については、バイオ研究における均等論の適用について、判例を踏まえつつ検討を行った。 さらに、研究成果の保護の次の段階として、いかにしてそれを社会に還元するかという問題についても検討した。昨今の産学間の技術移転促進を目指した法整備を踏まえ、バイオテクノロジーと他の技術との違いも考慮した上で、今後の課題やその解決策を検討した。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 玉井 克哉: "「試験・研究のための発明の実施」をめぐって" パテント. 51巻9号. 3-34 (1998)
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[Publications] 玉井 克哉: "東京大学の技術移転機関CASTIについて" 国際交流シンポジウム「バイオテクノロジーと知的財産権」予稿集. 113-119 (1998)
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[Publications] 輕部征夫,隅藏康一: "バイオ知財権に関する提言" 国際交流シンポジウム「バイオテクノロジーと知的財産権」予稿集. 15-22 (1998)
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[Publications] 隅藏 康一: "特許法改正をめぐる動向と産学技術移転〜新規性喪失の例外適用の拡大に着目して〜" バイオサイエンスとインダストリー. 57巻2号. 117-120 (1999)
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[Publications] 隅藏 康一: "コーエン=ボイヤーの遺伝子組換え特許をめぐって" 化学と工業. 57巻6号(発表予定). (1999)