1998 Fiscal Year Annual Research Report
1985年以降の産業の情報化とその効果に関する研究-国際間比較を含めた実証分析-
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09430003
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
廣松 毅 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (80012491)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 毅彦 東京大学, 先端科学技術研究センター, 助教授 (90237941)
小林 稔 和光大学, 経済学部, 助教授 (50287926)
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Keywords | 情報装備ストック / 労働投入の削減 / DEA / スラック(非効率性) |
Research Abstract |
経済のボーダレス化が進み,企業は地球規模の競争にさらされている。このし烈な競争に勝ち残るためには,情報システムの活用が欠かせない。しかしながら,その情報システムを導入した結果の効果を定量的に把握することは難しい。そしてこのことが,経営者の情報化投資に関する判断を難しくしている。 本年度の研究では,情報システムの効果を労働投入の削減にしぼって,産業ごとに定量的に分析検討することを行なった。すなわち,情報システムに関する資本ストックを,情報装備ストックと定義し,DEA(Data Envelopment Analysis)によって情報装備ストックのスラックを検出した。これを情報システムの非効率を示す指標とみなして,それと情報装備ストックの労働投入に対する限界代替率との関係を分析した。その結果,スラックが生じているときには,限界代替率を上回る率で情報装備ストックが増加していたり,情報装備ストックの増加にもかかわらず労働投入が減少していない現象が見られることが判明した。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 小林 稔: "産業・企業の情報化とその効果に関する定量分析" 経営行動研究学会第8回大会報告要旨. 6-13 (1998)
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[Publications] 小林 稔: "次世代通信ネットワーク事業の地域間における費用格差-地域ブロック毎の事業化シュミレーション" 和光経済. Vol30,No2・3. 81-92 (1998)
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[Publications] 橋本 毅彦: "The Introduction of the Metric System to Japan" The Introduction of Modern Science and Technology to Turkey and Japan. 187-203 (1998)
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[Publications] 橋本 毅彦: "Science after 1940:Recent Historical Researches and Issues on Postwar American Science and Technology" Historia Scientiarum. Vol8,No1. 87-96 (1998)
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[Publications] 廣松 毅、小林 稔 他: "情報技術と付加価値生産性-成長会計を用いた情報装備の効果に関する定量分析-" 情報通信学会年報. 145-156 (1998)
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[Publications] 廣松 毅、小林 稔: "次世代通信ネットワーク事業の費用構造分析-高度な情報環境の構築と地域間格差-" 計画行政. 第21巻、第3号. 31-41 (1998)
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[Publications] 廣松 毅、R.ドーンブッシュ、S.フィッシャー: "マクロ経済学[改訂版]上・下" CAP出版, 382 (1998)