1997 Fiscal Year Annual Research Report
日本・東アジア地域と北米地域の経済成長パターン及び経済統合に関する理論実証研究
Project/Area Number |
09430011
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
篠原 総一 同志社大学, 経済学部, 教授 (30121594)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高阪 章 大阪大学, 大学院・国際公共政策研究科, 教授 (00205329)
高木 保興 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (10104605)
地主 敏樹 神戸大学, 経済学部, 助教授 (60171089)
藤原 秀夫 同志社大学, 商学部, 教授 (10104613)
西村 理 同志社大学, 経済学部, 教授 (30104607)
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Keywords | 経済成長 / 経済統合 / アジア・太平洋経済 / 金融自由化 / 通貨危機 / 貿易構造 / 対外直接投資 |
Research Abstract |
1.課題についての研究成果を中間報告として公表し検討するために、研究代表者と主要な研究分担者がPROFMEX主催の国際コンファンレス"Mexico and the World"(於Morelia,Mexico)に参加した。そこでの報告者と研究発表論題は以下の通りである。 篠原総一:Globalization and the Japanese Industrial Structure 西村理:Supply-side Conditions for the Sustainable Economic Growth in Asian Countries 藤原秀夫・地主敏樹:Recent Changes in the Exchange-Rate Regime Choices of the Developing Countries 高木保興:Balance of Payments Crisis in Thailand 阿部茂行:Voability of Growth Models for National Development in the Era of Globalization 浅子和美:Worldwide Transborder Problems;Environment and Natural Resorces 2.研究代表者と全研究分担者によって、国内コンファレンス(於同志社大学今出川校地)を開催した。そこでの報告者と研究発表論題は下記の通りである。 高木保興:同上(内容は改定後のもの)、地主敏樹・藤原秀夫:同上、(内容は改定後のもの) 高阪章:アジア通貨危機をどう見るか、西村理:環太平洋地域の経済成長パターン 3.別紙に記載のように、主要な研究分担者は初年度から課題について積極的に研究成果を公表している。また、国内の各種機関(科学技術振興財団、アジア経済研究所、北海道大学)に調査及び資料収集に出かけ、研究課題についてのデータベースを作成しつつある。さらに、各種研究会に出席し、研究成果を発表している。 4.研究課題に関連する文献のなかで、分析枠組みをつくる上で重要な著作(G.Dimski and R.Pollin,New Perspectives in Monetary Macroeconomics,University of Michigan Press,1993)について、篠原秀夫、植田宏文らで翻訳作業を進めている(H9年9月に香川大学にて研究合宿)。現在の進捗状況は、ほぼ翻訳は終了という段階にある。細部を検討しその成果を刊行する予定である(晃洋書房よりH10年10月に刊行予定)。
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Research Products
(15 results)
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[Publications] 浅子和美・阿部顕三・篠原総一: "社会的共通資本と貿易" NIRA研究報告書. 97102. 57-72 (1997)
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[Publications] 篠原 秀夫: "中央銀行の独立性と金融政策-理論分析-" 同志社商学. 49巻4号. 171-196 (1998)
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[Publications] 篠原 秀夫: "日米対外不均衡と市場開放政策の有効性に関する理論的分析" 世界経済の構造的変化とマクロ経済政策(同志社大学人文科学研究所編、嵯峨野書院). 1-31 (1998)
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[Publications] 西村 理: "規制緩和の陥穽、市場秩序の確立を" 労働経済情報. 12巻. 4-8 (1997)
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[Publications] 植田 宏文: "米国の資産選択行動に関する実証分析" 同志社商学. 49巻1号. 55-80 (1997)
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[Publications] 植田 宏文: "アメリカにおける資産選択行動の変遷" 世界経済の構造的変化とマクロ経済政策. 47-69 (1998)
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[Publications] 高阪 章: "「統合化」の機会とリスク" 経済セミナー. 97年7月号. 20-25 (1997)
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[Publications] Kohsaka,Akira: "Macroeconomic Management under the Increasing Interdependence in the Asia-Pacific Region;Beyond th Tein-Yam Effect" CREST Working Paper. No.9. (1998)
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[Publications] Abe,Shigeyuki: "Japan and ASEAN,Trede and Investment Relations in a Changing Economic Environment" Kobe Economic & Business Review. No.42. (1997)
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[Publications] 阿部 茂行, マイク・プラマ-: "地域統合と援助" 国民経済雑誌. 175巻2号. 31-47 (1997)
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[Publications] Asako,Kazumi: "Objectives of Japanese Monetary Policy-Estimation by the Time-Voring Losit Model" The Economic Review(Keizai Kenkyu). Vol.48,No.4. 351-367 (1997)
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[Publications] 浅子 和美: "財政・財政対策とマクロ経済" 現代マクロ経済分析(浅子・福田慎一, 吉野直行編 東京大学出版会). 13-55 (1997)
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[Publications] 地主 敏樹: "中央銀行の独立性と政策行動" 中央銀行の独立性(三木谷良一・石垣健一編東洋経済新報社,仮題). (1998)
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[Publications] 地主 敏樹: "カナダ銀行の独立性とインフレ目標政策" 中央銀行の独立性. (1998)
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[Publications] ミルグロム&ロバ-ツ(奥野正寛、西村理他共訳): "組織の経済学" NTT出版, 702 (1997)