1999 Fiscal Year Annual Research Report
風土と物産から見た環ベンガル湾地域の社会経済史的研究
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09430013
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高橋 昭雄 東京大学, 東洋文化研究所, 助教授 (90282706)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉原 薫 大阪大学, 経済学部, 教授 (60117950)
柳澤 悠 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (20046121)
加納 啓良 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (00134635)
足立 明 北海道大学, 文学部, 教授 (90212513)
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Keywords | ベンガル湾 / 南アジア / 東南アジア / インド / バングラデシュ / スリランカ / ビルマ(ミャンマー) / インドネシア |
Research Abstract |
1.研究会を3回実施し、2回は研究代表者と研究分担者が報告し、1回は学術振興会の招聘研究者として東洋文化研究所で研究をしているミャンマー人研究者に報告をお願いした. (1)加納啓良教授…「インドネシアの選挙と最近の政治・経済事情」(2)高橋昭雄助教授…「市場経済移行下のミャンマーの土地制度」(3)Soe Win Maung(ミャンマー農業灌漑省計画局副部長)…「ミャンマーの農業政策の変遷」 今年度の研究会では、ベンガル湾の東側すなわち東南アジア側の2カ国の社会経済についての研究を深めることにした。加納はインドネシアの民主化と経済全般および地方の経済変化について報告し、橋はスハルト時代の憲法に基づいて、自国の憲法制定作業を進めているミャンマーについて、お手本がなくなってしまって戸惑っている状況と軍政下の地方経済の変容について報告した。また客員研究員のSoe Win Maung氏は、植民地以来のミャンマーの農業政策の変化をサーベイし、現政権の市場経済化政策はまだ十全には市場機能を働かせる状況にはないことを指摘した。こうした研究を通じて、ベンガル湾に面する東南アジア側の2カ国の独立後の社会経済変化についての理解を深めることができた。 2.ベンガル湾周辺地域の社会経済誌研究の重要な素材となる下記資料を購入した。 ・Asia:Official British documents 1945-65on CD-ROM,Selected documents from the end of world war II to Vietnam. ・De lndishe Mercuur(蘭印商報)Vol.46-63(1923-1940) ・Burma Act.Rangoon.1898-1948.(Microfiche) ・ASEAN資料集成
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 加納啓良: "インドネシア総選挙"世界. 1999.8. 186-193 (1999)
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[Publications] 杉原薫: "東アジア型経済発展の構図"九州史学. 123. 47-57 (1999)
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[Publications] 足立明: "開発政策と農民"季刊:南アジア・構造・変動・ネットワーク. 2-1. 9-16 (1999)
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[Publications] 柳澤悠: "南アジア『村落共有地』不耕作地の歴史的変動"季刊:南アジア・構造・変動・ネットワーク. 2-2. 71-74 (1999)
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[Publications] 高橋昭雄: "ミャンマー-困難な市場経済への移行-"原澤文介(編)『アジア経済論』NTT出版. 295-323 (1999)
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[Publications] 加納啓良(編著): "東南アジア農村の主体と組織"アジア経済研究所. 256 (1999)