1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09430027
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
人見 勝人 龍谷大学, 経営学部, 教授 (40016308)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 雅晴 大阪市立大学, 商学部, 教授 (00168949)
奥田 和重 小樽商科大学, 商学部, 教授 (50152418)
大橋 和正 岡山大学, 教育学部, 助教授 (10110248)
石倉 弘樹 大阪学院大学, 企業情報学部, 助教授 (30252472)
由良 憲二 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (50158341)
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Keywords | 循環型産業ネットワーク / 産業システム / 生産システム / リサイクル・システム / 物の流れ / 情報の流れ |
Research Abstract |
本研究では,生産システムの史的変遷と現状を概観し,循環型産業システム・ネットワークの重要性を論じてその解析をし,構築の方法論を研究して,以下の成果を得た. 1.循環型産業システムにおける'物の流れ'を示し,これを実現するために必要な企業における'情報の流れ'と経済環境、そして技術設計の問題点を指摘し,その対策を示した. 2.'物の流れ'の観点から新しい循環型産業システムを提案し,その効果的運用方法に言及して,数学モデルを構築し,使用済み部品の適切なリサイクル手順について考察した. 3.循環型産業システムの研究課題を明示し,現在のリサイクル・システムを概括して,その問題点を明確にし,リサイクルを促進するための課徴金-補償システムを論じた. 4.リサイクル指向製造システムの'情報の流れ'に焦点を当て,システム開発方法論,情報要素,意思決定支援システム,有効なシステム開発への手続きなどの課題を検討した. 5.循環型生産システムを構築し,使用済み製品を消費者から回収する2つの企業が市場内に存在する場合,企業の利益最大化基準の下で最適製品回収価格を明らかにした. 6.多品目循環型生産システムに関し,生産とリサイクルの総コスト最小化基準の下で,各製品専用の部品と複数製品で共通使用可能な部品とを比較し,採択部品を解明した. 7.循環型産業システムと企業経営が両立する条件を見出すため,'生産コスト'と'リサイクル率'および'エネルギー消費'のバランスを検討する解析モデルを提案した.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 人見勝人: "生産システムの史的変遷と現状、そして将来展望"オフィス・オートメーション. 20・2. 9-15 (1999)
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[Publications] 大橋和正: "循環型産業システムの物の流れに関する研究"日本生産管理学会論文誌. 6・1. 55-58 (1999)
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[Publications] 奥田和重: "循環型産業システムに関する研究(リサイクル・システムと経済的手段)"商学討究(小樽商科大学). 50・2/3. (2000)
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[Publications] Masaharu Ota: "A basic study of information systems toward recycle-oriented manufacturing system"Proceedings of the 15th Conference of the International Foundation for Production Research. Vol.II. 1091-1094 (1999)
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[Publications] Kenji Yura et al.: "Parts-mix analysis in recycling-oriented manufacturing systems for multiple-item production"International Journal of Production Research. 38・2. 447-456 (2000)
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[Publications] 石倉弘樹: "製造時のエネルギー消費とコストを考慮した循環型産業システムの分析"日本生産管理学会論文誌. 7・1. (2000)