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1997 Fiscal Year Annual Research Report

プレートの断裂と高角度沈み込み域のテクトニクスに関する研究

Research Project

Project/Area Number 09440161
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

角田 寿喜  鹿児島大学, 理学部, 教授 (40041222)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 八木原 寛  鹿児島大学, 理学部, 助手
宮町 宏樹  鹿児島大学, 理学部, 助教授 (30182041)
後藤 和彦  鹿児島大学, 理学部, 助教授 (20244220)
Keywordsプレートの断裂 / 内陸地震列 / 垂直左横ずれ断層
Research Abstract

鹿児島県北西部に発生した1997年3月16日の地震(M6.5)と5月13日は地震(M6.3)を中心に観測研究をおこなった。これらは、ともに九州南部をほぼ東西に横断する内陸地震列で発生した地震であり、第1の地震の震源断層は長さ約17kmのWNW-ESE走向の垂直左横ずれ、第2の地震は、同じ走向の垂直左横ずれとNNW-SSE走向の垂直右横ずれの断層で構成されている。これら2つのWNW-ESE走向の左横ずれ断層は間隔がわずか3kmほどであって広域応力によって上部地殻に歪みが蓄積し破壊に至るという一般的な内陸地震発生モデルでは解釈できない現象である。
九州南部を東西に横断する内陸地震列は、微小地震観測に基づいて推定されたものである。その直下域には、沈み込み方向に延びたプレートの断裂部があり、断裂部でプレートが左横ずれを起こしているため、左横ずれの卓越する内陸地震列が生じていると考えられている。今回の地震に前後して、地震列に沿って群発的地震活動の活発化が見られ、3〜5ケ月前には、地震列の東方海域で日向灘地震(M6.6)が発生しており、プレート断裂の影響が下部地殻にも影響しているとすれば、今回の一連の活動を含め、現象がほぼ説明できる。
今後、震源域の下部地殻の構造を調べるとともに、トカラ海峡など、左横ずれの構造線が推定されている南西諸島域で同様の現象が見られるかどうかを観測で確認する必要があるが、九州南部域における内陸地震の発生機構について、基本的モデルの1つになると考えられる。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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