1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09440173
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Research Institution | University of Tokyo |
Principal Investigator |
清水 以知子 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (40211966)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増田 俊明 静岡大学, 理学部, 教授 (30126164)
中嶋 悟 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (80237255)
木村 学 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (80153188)
嶋本 利彦 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20112170)
今井 亮 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (90223304)
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Keywords | 走査型レーザー顕微鏡 / 画像処理 / 岩石組織 / 再結晶 / 粒径分布 / 間隙 / 螢光染色 / 反射率 |
Research Abstract |
本研究では,走査型レーザー顕微鏡を用いた岩石組織の可視化および画像処理の方法を開発している.本年度の主な成果は,次の通りである: (1)反射レーザー光の光路にも偏光フィルタを挿入し,反射異方性のある鉱物組織の観察を行なった。 (2)かんらん石および石英マイロナイト試料に化学エッチング処理をほどこし,反射像において結晶粒界を可視化した.さらにコンピューター画像処理によって画像を2値化し,粒子解析を行なって結晶粒径分布を求めた.得られた結晶粒径分布は,動的再結晶理論から予測されている対数正規型の分布に近い. (3)付加堆積物に,真空中で蛍光樹脂を浸透させ,レーザー顕微鏡で蛍光観察することにより,堆積物中の間隙分布を可視化した.共焦点法をもちいて光学ゼクションを作り,間隙の3次元構造を調べた.深部付加堆積物の場合,間隙は石英脈や後生的な割れ目に局所化しており,マトリクスの間隙率は,バルクの間隙卒測定から得られた値よりも極めて小さい.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] SHIMIZU, I.: "A stochastic model of grain"siz distribution, Gooph. Res. Lett.. 25. 4237-4240 (1999)
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[Publications] SHIMIZU, I.: "Nonequilibrium Thermodynamics"Earthquake Thermodynamics. in press. (2000)
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[Publications] Nakashima et al.: "Measurement of self-diffusion coefficients"Appl. Clay Science. 14. 59-68 (1999)
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[Publications] Ikeda & Nakashima: "Rolling experiments with partially"molten rocks, Europ. J. Min. 11. 441-453 (1999)