1997 Fiscal Year Annual Research Report
新しい表面リアルタイムイメージング法による精密反応プロセスの解析に関する研究
Project/Area Number |
09440195
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
岩澤 康裕 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (40018015)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 岳彦 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (90242099)
大西 洋 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (20213803)
朝倉 清高 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (60175164)
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Keywords | リアルタイムイメージング / 反応プロセス制御 / XPEEN / ESDIAD / STM |
Research Abstract |
本年度は1年目ということで、装置の整備を主に行った。XPEEM装置は、in-situ条件下で、X線による表面原子や電子状態を識別して、表面mappingをするためのものであり、新たに開発した装置である。まずこの装置の高感度化を行った。そのために、低ノイズCCDカメラを取り付けた。これにより、積算時間を上げることができるため、S/B比の大きな像として、表面の画像化をすることができるようになった。反応条件下のin-situ観察を行うため、このXPEEM装置にガス導入システムを装備した。マスフローコントローラにより、一定量のガスをコントロールして導入できるようにし、定常反応条件下のXPEEM像を観測できるように改造した。さらに、画像処理用に新たにパーソナルコンピュータを購入した。これにより、コントラストを増強したり、平滑化処理を行ったりして、画像を鮮明にすることができる。同時に、X線光電子スペクトルを測定するためのパルスカウンティングシステムの構築も行った。 一方リアルタイムイメージングのテストサンプルとして、Si基盤上のAgの昇華過程を追跡し、融解することなく、周辺よりAgが徐々に昇華していくことをリアルタイムで追跡することに成功した。 一方、温度変化ESDIAD装置によりRu(001)面上におけるメタノールの分解過程のリアルタイム観察を行い、中間体やその配向に関する情報を得ることに成功した。
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[Publications] K.Asakura: "Spatio-temporal Pattern Formation on the Pt(100)Surface Modified with Submonolayer Gold Coverages" Surf.Sci.374. 125-141 (1997)
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[Publications] 山口良隆: "表面の反応を観る一光電子顕微鏡の新たな展開" 表面. 35. 621-628 (1997)
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[Publications] Y.Yamaguchi: "Structures and Dynamic Behavior of Catlyst Model Surfaces Characterized by Modern Physical Techniques" J.Mol.Catal. in press. (1998)
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[Publications] Y.Iwasawa: "Surface Catalytic Reactions Assisted by Gas Phase Molecules" Acc.Chem. Res.30. 103-109 (1997)
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[Publications] T.Sasaki: "Coadsorption of CO and Ammonia on Ru(001)Studied by a Temperature-Programmed ESDIAD/TOF System" Surf.Sci.Lett.384. L798-L804 (1997)
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[Publications] K.Fukui: "Imaging of Individual Formate Ions Adsorbed on Ti02(110)Surface by Non-contact Atomic Force Microscopy" Chem.Phys,Lett. 280. 296-301 (1997)