1998 Fiscal Year Annual Research Report
傾斜基板上への磁性量子細線のMBE成長とそのナノデバイスへの応用
Project/Area Number |
09450127
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
岩田 聰 名古屋大学, 工学研究科, 助教授 (60151742)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 剛志 名古屋大学, 工学研究科, 助手 (50303665)
綱島 滋 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (80023323)
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Keywords | 走査トンネル顕微鏡 / 磁性細線 / 表面磁性 / 表面磁気異方性 / 超薄膜 / 磁気弾性界面異方性 / Kerr回転角 / 交換結合 |
Research Abstract |
本研究では,傾斜した単結晶基板上に強磁性Coのナノワイヤーの作製を目標としているが,本年度は,単結晶基板上へのFe超薄膜のMBE成長とその表面構造の解析について検討を行った。また,磁性細線を観察する手段としてMBEチャンバと連結した超高真空中で観察可能な走査トンネル顕微鏡の作製を行っているが,本年度は,解像度を上げるために,トンネル電流を増幅するヘッドアンプの低ノイズ化を図った。本年度のおもな成果を以下にまとめる。 1. 貴金属下地層の上にCoやFeのナノワイヤーを成長させるためには,原子層レベルで平坦な表面を作る必要がある。ここでは,鏡面研摩したMgO(100)基板上にFe超薄膜の成長を試みた。RHEEDによってMgO基板が清浄であることを確認した後,Fe2nmをMBE成長させたところ,bcc-(100)面が基板面に平行に成長した。保護膜としてAuを10nm成長させた後,MBEチャンバから取り出して,AGMによって磁化特性を測定した。2nmのFe層の飽和磁化は120emu/ccほどの値しか示さず,バルク値より非常に低い値となった。これは,Fe層がMgO基板との格子ミスフィットによって5%程歪んでいるためと考えられる。 2. 昨年度は,成膜直後の膜表面を観察可能な走査トンネル電子顕微鏡の作製をおこない,MBE室の隣に設置した超高真空容器のなかに据え付けた。今年度は,STMの分解能を改善するためヘッドアンプの交換と針交換が真空を破ることなく行なえるよう改造を行った。改造後の動作については現在,調整を行っている。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] Y.Fujiwara: "Structure and MCD Effect of Rare-Earth-Transition Metal Amophous Multilayers" J.Magn.Soc.Jpn.23-S1(掲載予定). (1999)
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[Publications] K.Yano: "Structural Anisotropy in Sputter-and Vacuum-Deposited Dy/Fe Multilayers" J.Magn.Soc.Jpn.23-S1(掲載予定). (1999)
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[Publications] T.Kato: "Magneto-Optical Properties of MBE-Grown CoPt Alloy Films with L10 and L11 Ordered Structures" J.Magn.Soc.Jpn.23-S1(掲載予定). (1999)
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[Publications] Y.Shirota: "Giant Magnetoresistance Effect in CoFeB/Cu/CoFeB Spin Valves" Jpn.J.Appl.Phys.38. 714-717 (1999)
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[Publications] T.Kato: "Perpendicular Magnetic Anisotropy and Magneto-Optical Spectra of MBE Grown MnPt3/Co" J.Magn.Soc.Jpn.22-S2. 85-88 (1998)
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[Publications] T.Kato: "Magneto-Optical Spectra of Ultrathin Co Films Sandwiched by Pt Layers" J.Magn.Soc.Jpn.22-S2. 201-204 (1998)
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[Publications] 深江文博: "MnPt3/CoPt3人工格子の磁気及び磁気光学特性" 日本応用磁気学会誌. 22. 317-320 (1998)
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[Publications] S.Oikawa: "Crystal Structure and Magnetic Properties of Rh/Co/Rh Sandwiches" J.Magn.Magn.Mat.177-181. 1273-1274 (1998)