1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09450154
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
小牧 省三 大阪大学, 工学部, 教授 (10243164)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 実 大阪大学, 工学部, 助手 (10252587)
塚本 勝俊 大阪大学, 工学部, 助教授 (10207342)
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Keywords | 光ファイバ無線 / オーバラップセル / マクロダイバーシチ / 非線形ひずみ補償 / ニューラルネットワーク / 光CDMA / 無線ハイウェイ / 移動通信 |
Research Abstract |
本年度は,伝搬路やトラヒック変動が激しく変動する環境において無線周波数割り当てと伝送方式をダイナミックに制御する適応周波数資源割当方式の概念設計とその制御アルゴリズムを検討した.まず,セル構成にオーバーラップを許すオーバラップセル構成を提案し,その周波数利用効率の解析を行った.その結果,特にトラヒック変動の大きい状況において周波数割り当てを有効に実現できることを明らかにした. 次に,基地局-制御局間を光りファイバで結び光を無線信号で変調して伝送する光ファイバマイクロセルシステムにおいて,最大比合成マクロダイバーシチを行うシステムを提案した.提案方式を用いることにより,同一周波数干渉を取り除くことができ,その結果繰り返しゾーン数を1とすることができることを示した.このことから,提案方式は周波数の有効利用のために非常に有効な技術である. 一方,光ファイバマイクロセルシステムにおいて,光伝送路の非線形性は大きな問題となる.この問題点を解決するため,受信機側で非線形ひずみ補償を行う方式を提案した.提案方式は受信機側でニューラルネットワークにより非線形等化器を構成し,非線形ひずみ補償を行うものである.計算機シミュレーションにより,提案方式が有効に動作することを明らかにした.さらに,光ファイバ無線システムにおいて,1本のファイバで複数の基地局無線信号を収容するための技術について検討を行い,光CDMA(Code Division Multiple Access)方式が有効であることを示した.
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