1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09450187
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
石川 忠晴 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (50159696)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西田 修三 八戸工業大学, 工学部, 助教授 (40172663)
長尾 正之 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助手 (70251626)
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Keywords | 汽水湖 / 塩分循環 / 傾斜プルーム / 塩水遡上 |
Research Abstract |
7月、8月及び11月に1回づつ塩水流動観測を実施した。精密音響測深器、塩分水温計(以下、STDという)及びディファレンシャルGPSを漁船に取り付けて観測水域を走行し、音響画像データとSTDデータの対応を調ベたところ、音響画像から塩水流の形状を詳細に捉えられることがわかった。その結果によれば、淡塩境界面が湖底の地形に合わせて波状を呈していた。そこで、比エネルギー保存の仮定にもとづき界面振幅から平均流速とリチャードソン数を導き、STDデータから求まる連行速度との関係を調べたところ、過去に求められている連行則とよく一致する結果が得られた。以上のことから、音響画像を用いて塩水流の分布と水理諸元を求められることが確認された。なお、当初予定していたADCPによる流速観測は、観測船の都合で今年度は行わなかった。 塩水傾斜プルームの発生頻度を検討するために、過去の水文データ及び潮位データ及び気圧データを調べ、高瀬橋地点で計測されている塩分データとの対応を検討した。また、高瀬川河口と湖口に新たに水位計を設置して観測を開始した。その結果、高瀬川河口と小川原湖水位の差をもとにした一次元強混合型流動モデルにより塩水遡上を表現できる可能性が示された。 以上の結果と、西田が以前に行った鉛直混合観測の結果を合わせて、小川原湖の塩分循環物理モデルの構築に向けて予備検討を行った。
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Research Products
(2 results)