1998 Fiscal Year Annual Research Report
アジア途上国における交通整備・環境負荷管理の時間軸プログラム作成の方法論の開発
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09450192
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
林 良嗣 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (00133091)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 博和 名古屋大学, 工学研究科, 助手 (90293646)
奥田 隆明 名古屋大学, 工学研究科, 助教授 (40233457)
中村 英樹 名古屋大学, 工学研究科, 助教授 (10212101)
森川 高行 名古屋大学, 工学研究科, 助教授 (30166392)
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Keywords | 経済成長 / 交通インフラストラクチャー / 環境負荷 / 発展途上国 / モータリゼーション / 都市構造 / 交通機関分担 / 国際比較分析 |
Research Abstract |
発展途上国大都市の経済・都市構造・交通・環境に関する現状や制度を把握するためのデータ収集を実施するとともに、経済発展に伴うモータリゼーション進展や環境負荷増大を抑制するために、いかなる都市構造施策や交通施設整備施策が必要かを定量的に分析可能なモデルを構築した。 1) 発展途上国大都市の交通状況に関する調査:昨年度に続き、発展途上国大都市における都市発展と交通・環境状況に関する調査を実施した。今年度は特にクアラルンプールを対象に、都市交通体系の現状と問題点を明らかにし、他の途上国大都市との比較を行った。 2) 都市発展に伴う交通起因環境負荷発生量変化を推計するマクロモデルの構築:都市発展と交通インフラ整備が自動車保有状況や交通状況を通して環境負荷発生に及ぼす影響を表現するモデルを構築した。このモデルでは、経年変化を表現するために、都市を1単位としたマクロモデルの形式とし、a)都市の所得水準、b)人口や人口密度といった都市構造指標、c)道路や鉄道といった交通施設整備水準を政策変数に設定している。モデルは、1)自動車保有モデル(昨年度開発済み)、2)交通状況モデル(交通機関分担率や交通生成量、トリップ長、道路混雑率を表現)、3)環境負荷モデル(道路混雑による燃費や環境負荷発生量原単位の増大を表現)から構成される。モデルの特定化には、経済の発展途上期から成熟期までのデータを入手でき、かつ都市間の差異の大きい日本の主要都市の経年データを利用した。このモデルを用いることによって、経済成長とともに進展するモータリゼーションと交通起源環境負荷の増大が、都市構造の低密・広域化や、交通施設整備、特に鉄道整備の遅れによって顕著となることが定量的に明らかにできた。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 加藤博和,林良嗣: "都市旅客交通に伴うCO_2排出メカニズムの定式化と実際都市への適用" 土木計画学研究・講演集. 21(2). 681-684 (1998)
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[Publications] 中村英樹,林良嗣,都築啓輔,加藤博和,丸田隆史: "目標設定型アプローチによる運輸起源のCo_2排出削減施策の提示" 土木計画学研究・論文集. 15. 739-745 (1998)