1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09450243
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
逆井 基次 豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (50124730)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武藤 浩行 豊橋技術科学大学, 工学部, 助手 (20293756)
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Keywords | 多結晶セラミックス / 粒界すべり / 粒間拘束 / 高温レオロジー / クリープ / 応力緩和 |
Research Abstract |
1.せん断変形クリープ・応力緩和試験装置の試作完了 本研究で試作を計画した試験装置は高温での操作性に優れる圧縮負荷方式を取り入れ、更に試験片を特殊形状に加工する事により純粋せん断変形の実現を可能とする全く新しい試験装置である。また、クリープ試験と応力緩和試験を同一の試験装置で行い得るよう設計された。定応力付加には分銅方式を採用し、定歪み付加には電磁マイクロメータを採用した。装置可動部位の摩擦軽減を図るため空気ベアリングを装着した。応力の検出には水冷型ロードセルを、雰囲気制御高温炉内での試片変位の検出には非接触型レーザー干渉変位計を用いた。1600℃でのレオロジー計測を可能とするよう電気炉を設計し、かつ炉内雰囲気を真空、酸化性、および還元性雰囲気に対応可能とするチャンバーの設置も行った。 2.試作装置を用いた予備試験完了 試作装置の性能を検出するための予備試験を完了した。試料として高温での粘弾性基礎データが比較的整備されているソーダ石灰ガラスを用いた。応力緩和試験、およびクリープ試験を行い、粘弾性応答における線型性の検定、両試験法で得られた緩和スペクトルと遅延スペクトルの補完性を検討した。これら基礎的な予備試験結果より、試作装置が高精度かつ極めて信頼性の高い高温レオロジーデータを提供する事を確認した。 3.平成10年度の研究計画 多結晶セラミックスの高温レオロジー評価・解析に上記の試作装置を適用し、粒界すべりと粒間拘束の基礎データの集積と高温レオロジー構成方程式の理論導出を試みる。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] H.Muto: "Grain-Boundary Sliding and Grain Interlocking in the Creep Deformotion of Two-Phose Ceramics" Journal of American Ceramic Society. (1998)
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[Publications] M.Sakai: "A Novel Deformation Process in an Aggregate : A Condidate for Superplastic Deformation" Scripta Materialia. (1998)
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[Publications] M.Sakai: "Grain-Boundary Sliding and Grain Interlocking in the Viscoelastic Deformation of Two-Phase Ceramics." Ceramic Transaction of American Ceramic Soc.(1998)