1998 Fiscal Year Annual Research Report
金属の瞬間的合金化プロセスの解明と接合、合金化、表面改質の技術開発
Project/Area Number |
09450245
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Research Institution | 神戸商船大学 |
Principal Investigator |
佐野 幸雄 神戸商船大学, 商船学部, 教授 (40029517)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 晃久 神戸商船大学, 商船学部, 助教授 (50221726)
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Keywords | 合金化 / 拡散過程 / 合金波 / 熱波 / ジュール熱 |
Research Abstract |
本研究の最終目的は、金属接合と合金化に関して低コストで高生産性の技術を開発することである。このため、装置の大掛かりな開発を必要としない、突き合わせ抵抗溶接装置により生産が可能で、しかも生産時間が10^<-1>程度の、現行法よりもはるかに生産性の高い挿入接合法方式を採用した。挿入接合法は高融点挿入金属粒子が低融点母材内に拡散する現象を利用した方法である。挿入粉末量を多くして母材を接合部だけでなく内部深く合金化できるので、挿入接合法は拡散合金化法としても利用できる。粉末は母材に比べて電気抵抗が大きいために、通電の際ジュール熱が主に粉末部で発生し、広範囲な金属と粉末の組み合わせが可能となる。 本年度の研究の第一の目的は、高速現象の熱力学に関する研究を発展させることであった。不可逆熱力学がAl中の衝撃波頭内熱流に適用可能であることが分かった。これにより、不可逆熱力学が熱波伝播過程にも適用可能であると推察される。高速現象の解析方法も研究した。高速現象が構成関係を用いなくても解析できることが分かった。この研究は、J.Appl.Phys.の6月号に掲載される予定である。この解法は、熱流に対する構成関係を推定することが可能であることを示す。第二の目的は、改良型加圧制御装置を用いて合金化実験を行い、多孔質層が発生し難い良好な加圧速度条件を見つけることであった。加圧速度の低い方が、条件が良いことが分かった。
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