1998 Fiscal Year Annual Research Report
メカニカルアロイング法によるフラーレン合金の創製と評価
Project/Area Number |
09450271
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
梅本 実 豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (90111921)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増山 圭一 富山高等工業専門学校, 講師 (80249771)
土谷 浩一 豊橋技術科学大学, 工学部, 助教授 (50236907)
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Keywords | フラーレン / メカニカルアロイング / 金属 / ボールミル / 炭化物 / 機械的性質 / 焼結 / 液体クロマトグラフィー |
Research Abstract |
1. フラーレンの機械的安定性評価(増山) 本申請で購入したボールミル装置によりフラーレンをミルし、ミルによるフラーレンの変化をX線、液体クロマトグラフィーにより調べた。その結果フラーレンは長時間のミリングに対しても安定に存在すること、ミル時間の増加と共にフラーレンの2量体が増加することが明らかになった。 2. フラーレンと各種純金属粉末とのMA(梅本、増山) フラーレンを各種純金属とMAした。金属元素としては炭素固溶度、炭化物生成の有無、機械的強度等を考慮して選定した。フラーレンと種々の金属をミルし、得られたMA粉末中のフラーレンの状態を、金属を酸またはアルカリ水溶液で溶解後、トルエンを使った呈色試験により調べた。その結果Tiのような炭化物生成傾向の強い元素ではミル中に炭化物が生成すること、Ni,Fe,Cuなどの金属では長時間ミルするとフラーレンが分解すること、AlやZnでは長時間のMA後もフラーレンが残存することが明らかになった。 3. MA粉末のTEM観察(土谷) AlとフラーレンおよびグラファイトとのMA粉末をプラズマ焼結すると両者ともアルミの炭化物が生成したが、フラーレンの方が高い強度を示した。TEM観察により焼結体はナノクリスタルであることがわかった。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] M.Umemoto et al.: "Mechanical Alloying of Fullerene with Various Metal Elements" Proceedings of ISMANAM-97. 31-36 (1998)
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[Publications] M.Umemoto et al.: "Mechanical Alloying of Fullerene with Various Metal Elements" Proceedings of ISAEM-97. 595-600 (1998)
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[Publications] M.Umemoto et al.: "Ball Milling of Fullerene and Mechanical Alloying of Fullerene Metal System" Materials Science Fourm. (発表予定).